三菱食品に就職したい方必見!就職難易度について、受かる人の特徴から選考対策まで解説
三菱食品は、三菱商事の子会社にあたる食品専門商社として常にトップクラスを誇る売上を誇る企業です。
本記事では、三菱食品の会社概要から、採用倍率・選考フロー・採用大学等について解説します。
三菱食品への就職を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
目次
新卒の採用倍率
リクナビ2023に掲載された企業採用情報から算出すると、三菱食品株式会社(以下三菱食品)の採用倍率は約95~100倍という結果です。(記事作成の2024年1月10日時点)
ESの通過率
ESの通過率に関する情報は公開されていないようでした。
募集職種と募集要項
募集職種はアドバンス職(総合職)で、主に営業、ロジスティクス、マーケティング、経理、システムなどが該当します。
配属については、全国勤務を前提としていますので全国転勤の可能性があります。転勤や異動の頻度は社員育成計画に応じながら実施されます。
一律に定められてはいませんが、基準として新卒で入社した社員は入社後10年間の中で2部署以上の転勤または異動が平均とされています。
募集要項は以下の通りです。
2021年3月〜2024年3月に4年制大学もしくは大学院を卒業・修了または卒業見込み・修了見込みで、職歴がない等の項目を満たすことが条件となります。また、条件には役職員の子女・兄弟姉妹でないなどの項目も含まれます。
参考URL:https://mitsubishi-shokuhin-recruit.jp/recruit/requirements.html
選考フロー
選考フローは、会社説明会に参加した後のステップとしてエントリーシート、適性検査、PR動画の3点の提出が必要となっており、通過者は次の面接へ進みます。
面接は一次から三次までの計3回実施しており、三次面接を通過すると内々定となります。
面接での質問内容
面接は穏やかな雰囲気で進行できるよう配慮がされています。面接で聞かれる質問事項は、入社後のビジョンや、学生時代に頑張ったこと、自分の強み、食品専門商社を選んだ動機や好きなお菓子などがあげられます。一見一般的な企業面接の質問と変わりませんが、食品関連の仕事に就きたい理由が問われる質問事項となっています。そのため、特になぜ食品業界にこだわるのか、しっかり志望理由をまとめておく必要があります。また、3回の面接にてすべて逆質問の時間があるので、一次・二次・三次に合わせて、逆質問の内容をあらかじめ選考対策として考えておくことも、内定をもらうポイントの一つとなっているようです。
受かる人の特徴
入社理由を問う三菱食品で活躍する若手社員へのアンケートで、1位社員の人柄、雰囲気、2位社会貢献性という結果が出ています。このアンケート結果からも分かるように、学歴ではなく人柄を重視した採用が行われているようですので、素直さや一生懸命さをアピールできれば一歩内定に近づきそうです。自分自身が成長したいという志望理由だけではなく、社会貢献性のある事業に携わりたいなどの志望理由は三菱食品にマッチしそうです。
また、三菱食品では、企業理念である「その情熱が、食の未来を切り拓く」に共感し、自らも情熱を持って挑める方を求める人物像としています。食の好みや流行は時代とともに移り変わります。そんな時代だからこそ、「こんな未来を創りたい、こんなことを実現してみたい」という自己の意思が重要だといえるでしょう。
参考URL
三菱食品HP
学歴は関係あるのか?(採用大学の分布)
100倍近い倍率でありつつも、内定をもらえる大学としては6大学や国公立レベルなどの高学歴の就活生に限定されてはいません。日東駒専や大東亜帝国クラスの内定者や、地域に関係なく全国からの幅広い採用実績があります。
また、文理や学部学科など選考に有利、不利は一切なく、人物重視の採用が行われています。外国人留学生でも応募することは可能となっており、国籍に関係なく同一の基準で選考を実施しています。
参考URL:
リクナビ
三菱食品HP
https://mitsubishi-shokuhin-recruit.jp/recruit/requirements.html
選考突破のポイント
なぜ食品商社を選んだのか、自分の言葉で言語化できることが必須です。
例えば、商社を受ける理由だけでなく、食品メーカーを受ける理由や、扱っているものなどが他の食品専門商社とどう違うのかなど、三菱食品の強みをよく理解する必要があります。
また、エントリーシート提出前に説明会など会社開催のイベントに参加し、他社との違いや強み、
三菱食品の製品のことなどを社員の方々から聞いておき、会社への理解を深めることも選考通過に繋がります。
食品業界は人気なので、自己分析や就活軸など自信に対する理解度を深め、しっかり言語化できる状態に仕上げておくことも必須となります。
食品業界や三菱食品を志望する理由と自信の体験を結び付けることで、面接官の印象にも残りやすくなります。
展開している事業は?
三菱食品は、食品商社として約6,500社の仕入先と約9,000社の販売先など食に関わる多くの企業をビジネスパートナーとして、 消費者の生活に欠かすことができない食を届けることで「日本の食」を支えています。
三菱商事の子会社にあたる食品専門商社として、加工食品、冷凍食品、チルド食品、酒類、菓子、デリカ、生鮮食品、原材料などの幅広いカテゴリー領域でさまざまな食品を扱っています。
食品商社としては常にトップクラスを誇る売上で、中間流通業の枠にはまらない事業に着目する企業です。
例えば、生活者に対しては日々変化し続ける生活者のライフスタイルや食のニーズに対して、幅広い商品で、販売先に合わせた提案をしています。 シニア、単身世帯、共働き世帯の増加や、技術の進化による生活者のライフスタイルの変化で、食においても個食や時短調理のニーズ、シーンや楽しみ方などが多様化されています。昨今では、三菱食品は独自のライフスタイル分析を活用しながら、それぞれの販売先に寄り添い課題を把握し、売り場、品揃え、商品・メニュー開発提案などの解決策を提案、実行しています。
食品業界に対しては、物流センターでのAI、ロボティクスなど先進技術導入による作業効率化、ドライバーの拘束時間の改善などについて、仕入先や販売先と共に製・配・販で連携した物流効率化など、業界や企業の枠を越えて取り組み、食に関わる企業に解決策を提案するなど、人手不足による物流費や人件費上昇の解決の為に貢献しています。
そして、日本の食文化に対しては、日本国内各地域それぞれの特徴ある食文化を支えながら生活者に食を提供しています。また、地域の価値ある食を発掘し、全国に広めていくなど日本の食文化の維持・発展にも貢献しています。このように、三菱食品は食と暮らしの間を取り持つ中核企業として社会貢献することを重視しており、食に関する専門性を得意としながら、新しい食文化を追及した経営を行っています。
参考URL:https://mitsubishi-shokuhin-recruit.jp/atfirst/index.html
直近の決算情報は?(上場の有無、売上・利益、従業員数)
売り上げは、2023年3月期連結で1,996,780百万円です。従業員数は2023年4月1日時点で4,149名となっています。
参考URL:
企業の歴史
三菱食品株式会社は、東京都文京区に本社を置く、加工食品の卸売業を主とする企業です。
主要株主は三菱商事株式会社で、1925年に設立された株式会社北洋商会を前身とし、2011年に菱食、明治屋商事、サンエス、フードサービスネットワークの4社が統合されて誕生しました。
設立 以来、食の安全・安心を支える中間流通業としてユーザーのライフラインを守り続けてきました。 現在、加工食品では国内トップシェアを誇っております。
健康に特化したオリジナルブランド「からだシフト」では約50品もの商品が展開されるなど、健康志向に合わせた現代のニーズにも応え続けています。
また、 三菱のDNAともいうべき三菱グループの共有理念である「三綱領」を企業理念に掲げ、三菱グループのなかで「日本の食」を担っている会社です。
三菱食品は、食品商社として約6,500社の仕入先と約9,000社の販売先など食に関わる多くの企業をビジネスパートナーとして、
消費者の生活に欠かすことができない食を届けることで「日本の食」を支えています。
参考URL:https://www.mitsubishi-shokuhin.com/corporate/history/
新卒の初任給と福利厚生
大卒の基本給は235,000円、別途通勤手当や時間外残業手当、住宅手当などが支給されます。また、6月と12月の年2回賞与があります。
福利厚生については、主に社宅制度、退職金、企業年金、持株会などがあり、会員制福利厚生サービスとしてはベネフィットステーショなどの利用が可能です。他にも、社員と上司が意見を交換し合うツールとして「コミュニケーションカード」の導入 や、部門トップによる選考を通過すれば異動が可能となる「社内公募制度」 、若手から中堅、上層と階級別に充実した研修制度、会社の基本的ルールやビジネスマナーを学ぶ新人社員研修があります。
参考URL:https://mitsubishi-shokuhin-recruit.jp/recruit/requirements.html
年次ごとの平均年収の変化
三菱食品に勤める20代の平均年収は447万円で、全国の平均年収と比べると95万円プラスとなります。30代になると529万円で、20代の時よりも82万円プラスとなります。
さらに40代は636万円、50代では695万円となっています。
食品業界の競合他社と平均年収を比較すると、
加藤産業株式会社で664万円、スターゼン株式会社で648万円、伊藤忠食品株式会社で622万円となっており、三菱食品の平均年収は655万円のため、
平均より10万円ほど高い結果となっています。
参考URL:
https://doda.jp/guide/heikin/age/
https://www.nenshu-checker.com/media/companies/mitsubishi-shokuhin
ボーナスと退職金
三菱食品のボーナス額の平均値は、105万円となっています。
同業種の業界平均が100万円であるのに対し、 5万円程高い賞与額になっています。
退職金についての具体的な金額は公開されていませんでした。
参考URL:https://www.nenshu-checker.com/media/companies/mitsubishi-shokuhin
離職率と離職理由
離職理由としては、主に会社が大きくなったことにより、長く企業に所属している社員の嗜好が合わなくなったことや、意見が尊重されにくくなったことなどが挙げられます。
また、残業の多さや給料の低さを退職理由として挙げている退職者も散見される印象です。
5年目以内の若手の離職率の高さも問題視されているようで、主な退職理由は成長環境が用意されていないこと等があります。
参考URL:三菱食品の「退職検討理由」 OpenWork
キャリアパス
職場の誰もが情熱を持って活躍できる環境をつくるために、
社員と上司の間で業務や職場に対する意見を交換し合うツール「コミュニケーションカード」や「1on1ミーティング」で中長期的なキャリア形成に対する自身の考えを上司と共有し、組織的に社員の成長を積極的に支援しています。また、事業ニーズに応じて実施される「社内公募制度」では、部門トップに直接意思表明の上、選考を経て異動を実現させることができます。
このように、情熱を持った社員が活躍できる風土を加速し、自身の成長や組織の成長に繋げられるようなキャリアパスの制度が整っています。
参考URL:https://mitsubishi-shokuhin-recruit.jp/career/index.html
評判
大企業らしく年功序列は否めないようですが、年々確実に年収が上がり、年2回のボーナスもしっかり支給されます。
そして、昨今のコロナ禍でも食品関連は需要供給ともに安定している為、経済が不安定な中でも抜群の安定感があります。
同業社やメーカーの中でも群を抜いて給与が高いため、人気の企業と言えます。
参考URL:三菱食品の「退職検討理由」 OpenWork
最近のニュース
三菱食品は2023年9月、トラックの空きスペースや空き時間を抱える運送事業者と荷主をマッチングさせるサービスを本格的に始めました。
三菱食品がトラックの空きスペースを買い取り、運べない荷物に悩むメーカーへ売り出します。関東~東北と関東~中部エリアからサービスを始め、将来的には全国に広げていく予定です。
メーカー約6,500社、子会社を含めた運送事業者200〜300社と関係を持つ三菱食品は、利用するトラック3500台程度に動態管理システムを取り付けました。
全地球測位システム(GPS)を使い、トラックの走行時間や距離、待機時間を計測し、積載率の情報も把握します。
物流DX推進オフィスの白石豊室長は「24年に入ってしばらく経つと、顕著に物が運べなくなるのは間違いない。
物流リソースをどうやって捻出するか踏み込んで取り組む必要がある」と意義を強調しています。
運送会社にもヒアリングし、いつ、どこで、どれだけのトラックの空きがあるかというデータを可視化し、トラックの空きスペースを三菱食品が一度買い取ってメーカー側に販売するため、直取引で生じやすい取引先同士のトラブルも回避できるとされています。
また、三菱食品の倉庫を使わない配送も仲介する予定で、中長期的には対象範囲を食料品以外に拡大することも視野に入れています。
毎日ある程度の物量を確保できる食品はトラックを比較的手配しやすい一方、衣料品など物量の限られる業種ではトラックの手配が相対的に難しくなる恐れがあるからです。
国土交通省によると、トラックの積載率は40%以下で、余剰スペースはあふれているものの、配送効率の見直しは思うように進んでいないようです。
ここに対して三菱食品は商機があると判断し、サービス開始に踏み込みました。
エントリー開始はいつ?
現状公式HPには公開されていません。
通年採用している?
通年採用は行っていません。
インターンやOB訪問は?
1day仕事体験の開催があります。総合食品商社の役割や仕事(営業やロジスティクスなど)について、ワークを通して主体的に理解できる内容となっています。
企業に似たおすすめの企業は?
類似企業としては、食品業界大手の味の素やプリハム、ニチレイグループ等が挙げられます。