自己PRで資格取得・勉強したことをアピールするコツ|例文あり
自己PRの中で取得・勉強した資格を取り上げる場合に、文章をまとめるコツを例文を交えて紹介します。
就活中の自己PRで資格取得・勉強に力をいれた経験を挙げたい就活生は多くいます。
しかし、自己PRの中で資格取得・勉強経験の書き方に迷ってしまう就活生も少なくないです。
ポイントを押さえ、魅力的な自己PRを作成できるようになりましょう。
目次
資格取得・勉強した経験は自己PRに活かせる?
結論から言うと、資格取得・勉強した経験は自己PRに活かせます。
資格を持っている事実だけでなく、資格取得のために勉強した経験が評価されるからです。
企業は自己PRから、就活生が入社後にどのくらい活躍できるかを測ろうとしています。
資格取得の勉強で大変だったことや学んだことから自己PRを考えましょう。
関連記事:【新卒】自己PRの書き方とポイントを紹介|例文あり
資格取得・勉強経験から計画性・粘り強さ・真面目さをアピールできる!
資格取得するために勉強をした経験からアピールできる強みの例は「計画性」や「粘り強さ」、「真面目さ」です。
資格取得という明確な目標に向けて勉強を続けるには、計画性、粘り強さ、真面目さが不可欠になります。
勉強中に体験したエピソードを交え、計画性や粘り強さ、真面目さに説得力を持たせましょう。
自己PRで資格取得・勉強した経験をアピールする時のポイント
就活中の自己PRに資格取得・勉強を使おうとしている人が知っておきたいポイントを3つ紹介します。
- 資格取得のための勉強中でもOK!
- なぜ資格取得・勉強しようと思ったかを述べる
- 入社後どのようにして資格・経験が活かせるかを考えておく
ポイントをおさえた自己PRを作成し、資格取得・勉強で努力した経験を面接で企業側に伝えられるようにしましょう。
資格取得のための勉強中でもOK!
国家資格などの場合、現在は資格取得に向けて勉強をしている段階だということもあります。
しかし、このような場合でも自己PRでアピールすることは可能です。
なぜなら、資格取得に取り組む姿勢がそのままアピールポイントになるからです。
ただし、アピールする内容や能力に対する根拠は弱くなります。
実際にはまだ取得していないためです。
勉強時間や模試の点数など、なるべく数値化でき評価しやすい指標を用意しておきましょう。
なぜ資格取得・勉強しようと思ったかを述べる
その資格を取得しようと考えた理由を必ず用意しましょう。
企業が知りたいのは資格取得の勉強を始めた経緯です。資格を持っている事実にはあまり興味がありません。
性格が伝わるような明確な理由を盛り込みましょう。
くわしく言及することで、あなたの性格や考え方が企業に伝わりやすくなります。
入社後どのようにして資格・経験が活かせるかを考えておく
資格取得のための勉強経験で得たことを、どのように仕事に活かせるか話せるようにしましょう。
資格自体の活用方法でもいいですが、勉強経験から得たことの話を必ず入れてください。
企業側が確認したいのは「入社後に活躍できるのかどうか」であり、資格は1つの要素でしかないからです。
資格取得の勉強経験から学んだことを仕事にどう活かすか、具体的に話せるようにしましょう。
自己PRで資格取得・勉強した経験をアピールするときの注意点
資格取得・勉強を軸にした自己PRをまとめていく上で、注意したいポイントを3つ取り上げます。
- 結論を最初に持ってくるようにする
- 企業は「資格」そのものにはあまり興味がない
- たくさん資格を持っている場合は「一貫性」を
すばらしい努力経験やエピソードがあったとしても、面接官にアピールすることができなければ意味がありません。
資格取得・勉強を経験するなかで得た強みや、それをどのように仕事で活かせるかを面接官にアピールしましょう。
結論を最初に持ってくるようにする
就活用の自己PRを作るときは「結論を最初に述べる」ということを必ず意識しましょう。
起承転結はビジネスには適しません。冗長な文章では伝えたい事がぼやけてしまいます。
「結論→理由→具体例→結論」という順序を意識して文章を組み立てましょう。
企業は「資格」そのものにはあまり興味がない
取得が業務上義務付けられている場合を除き、企業側は資格そのものに興味はないです。
「資格を持っています」というアピールよりも、「資格取得に向けてこんな努力・工夫をしてきました」という内容の方が業務における適正を判断しやすいです。
あくまで企業側が確認したいのは「入社後に活躍できるのかどうか」です。
たくさん資格を持っている場合は「一貫性」を
あまりにも多くの資格を持っている場合、あまり評価されない可能性があります。
企業から資格コレクターのように見え、目的も無く資格取得をしているという印象を与えてしまうからです。
全ての資格について触れる必要はないので、志望する企業に合わせた資格のみアピールしましょう。
【例文】資格取得・勉強した経験をアピールできる自己PR
資格には難易度や活用法で様々な違いがあり、それぞれ取得のために取り組んできたことや工夫したことも異なります。
いくつかの資格をピックアップして、実際の自己PRの例文を用意しました。
資格の取得・勉強を軸に自己PRを作成しようと考えている人はぜひ参考にしてください。
【例文】英語系の資格取得経験をアピールできる自己PR
私は学生時代、英語力の向上に取り組んでおり、その過程でTOEICを受験し875点を取得しました。
もともと海外志向が強く、高校生の頃から複数回短期留学をした経験もあるため、会話でのコミュニケーションには不安を感じていませんでした。
しかし、今後仕事で英語を活用する場合、ビジネスで使用できる表現等も必要だと思い、自身の英語力を一度客観的に把握するためにTOEIC受験に取り組みました。学習計画を1週間単位で立て、通学時間もスマートフォンを活用してできるだけ時間を無駄にしないようコツコツと学習を進めていきました。
会話との表現の差に当初は苦戦しましたが、継続した学習の成果が実り、複数回受験する中で自己ベストとなる875点を獲得するに至りました。
【例文】マーケティング系の資格取得経験をアピールできる自己PR
私はマーケティング・ビジネス実務検定を取得しています。
エンターテイメントの世界に以前から興味があり、将来はマーケターとしてのキャリアを積んでいきたいと思い資格取得に至りました。
アルバイトや部活動と並行しての資格取得になるため、学習期間を区切り、短期決戦での取得を目指しました。主に早朝の時間やアルバイトが終わって就寝するまでの夜中のスキマ時間を利用して学習を進めました。
資格を保持している事よりも、実際に学習に取り組むことでマーケターとして押さえておくべき知識や考え方を身に付けられたことがよかったと思っています。今後も最新情報のリサーチを怠らないようにしていきたいです。
【例文】資格取得前(勉強中)の税理士資格をアピールできる自己PR
私は、現在税理士資格の取得に向けて学習を進めています。中学生の頃に税の仕組みに興味を持ち、大学在学中に税理士試験に合格するべくこれまで努力を続けてきました。
現在は試験のために予備校にも通うダブルスクールの状態を継続しており、一日の学習時間はこの9か月間で、6時間以上を維持しています。学習時間を確保するだけでなく、計画を立てそれを実行できたかどうかの振り返りにも力を入れています。
1年、1か月、1週間という3つの単位に分けてそれぞれの計画を管理することで、目標達成に向けた現況の把握に努めています。先日の模試では合格圏内の点数を獲得できており、このまま取得に向けて油断せず取り組んでいく予定です。
【Tips】資格取得・勉強する事自体がPRにつながるはどれ?
資格そのものは評価されないとは言え、取得することに意味が無い訳ではありません。
資格を持っていること自体がPR要素となりえる資格をランキング形式で紹介していきます。
これらの資格を取得済みの場合、資格そのものをアピールすることも1つの方法です。
語学系の資格
1位:TOEIC (800点以上)
2位:英検(準一級・一級)
3位:中国語検定(HSK)
英語関連の資格ではTOEICが最も一般的です。
企業によってはそもそも応募条件に含められていることもあり、志望企業次第では必須となる場合もあります。
一般的な大学生の平均点は450点前後とも言われていますが、英語力をアピールしたい場合は最低でも700点、欲をいえば800点は欲しいです。
同様に、英検は準一級以上でないと英語力に長けている証明としては難しいです。
最近注目されているものとして中国語検定が挙げられます。
取引先としてだけではなく、社内で中華圏の方と仕事をする機会が増えているからです。
資格を取得しており中国語でコミュニケーションが取れる場合、十分なアピールポイントとなります。
財務・経理・金融系の資格
1位:公認会計士/税理士
2位:ファイナンシャルプランナー技能検定/証券外務員
3位:マーケティング・ビジネス実務検定
公認会計士・税理士は難関国家試験です。
在学中に合格している場合、そのまま士業の事務所に内定をもらえる可能性があります。
FP・証券外務員は金融機関などで入社後に取得を促される場合があります。
先行して勉強・取得することで、業界への意欲・理解があることに説得力を持たせることができます。
マーケティング分野の資格は、市場について理解していることを示す根拠の一つになります。
必須の資格ではないので、余裕があれば勉強・取得してみましょう。
パソコンスキル系の資格
1位:MOS
2位:基本(応用)情報技術者
3位:ITパスポート
総合職・事務職を問わず、社内の事務処理ではマイクロソフト社のワードやエクセルといったソフトを使う企業が多いです。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)という資格は、一定レベルで事務作業ができるという証明になります。
エンジニア系統であれば基本(応用)情報技術者を入社後に取得する可能性があります。
先回りして勉強・取得すれば、入社後の働き方を理解する助けとなります。
上記の資格に比べるとITパスポートは実用性に欠けますが、IT周りの基礎知識を持っている証明としては有効です。
資格で自己PRする自信がない時の解決策を紹介
資格取得・勉強経験を軸に自己PRを作成したいが、うまく文章化できない。
そんな状況を打破するための方法を紹介します。
資格取得・勉強の過程を具体化する
資格を取得するために勉強をするなかであった事・感じたことをもう一度よく思い出してみましょう。
具体的に思い出すことで、自己PRのとっかかりを発見しやすくなります。
自分の経験を丁寧に思い出しながら自己PRをまとめていきましょう。実際の文字に書いてみるとより効果的です。
他の長所・強みで自己PRを考えてみる
資格を取得している・勉強しているからと言って、無理に資格を軸の自己PRを作る必要はありません。
視点を変え、他の長所・強みを軸とした自己PRも考えてみましょう。
就活コラムでは、さまざまな長所・強みに対応した自己PR例文集を公開しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:自己PR例文集15選|就活でのアピールポイント別に書き方を紹介
就職のプロに相談してみる
自己PRがしっくりこない原因として、自分の強みを把握できていないということが考えられます。
自分で振り返るだけではなかなか修正しづらいため、就活のプロであるキャリアアドバイザーを利用しましょう。
Meets Companyでは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが、内定を獲得するまでしっかりとお手伝いさせていただきます。
自己PR作成から面接対策まで相談をお受けいたしますので、ぜひご活用ください。
まとめ:資格取得・勉強した経験から自己PRを考えよう
資格取得・勉強した経験を軸に自己PRを作る時は、取得へ向けた取り組み方や姿勢などで仕事への適性をアピールしましょう。
コツコツとがんばった経験からアピールポイントを整理すれば、必ず魅力的な自己PRが完成します。