【就活の面接マナー】正しいノックの回数、入室のマナー
就活の中で、一番緊張する場ともいえる「面接」。
どんな質問がくるのだろうか、どんな回答をしようか、と、就活生の皆さんは対策に勤しんでいるのではないでしょうか。ここで意外と忘れてしまいがちなのが、面接マナーを押さえておくことです。面接の内容と同じように、面接マナーも大切なものです。
当記事では、面接マナーにまだ不安がある学生に向けて、ノックや入室マナー、内定につなげるためのポイントを中心に解説していきます。面接マナーを完璧にして、就活を成功させましょう。
目次
面接のマナー次第で内定確率もアップする
面接では、自己PRなど話す内容で面接の合否が決まると考えがちですが、実は面接のマナーがなっているかどうかということは、内定に関わってくる大切な要素の一つなのです。
そもそも就活の面接というのは、面接官が「自分の企業にこの学生を採用したいかどうか」を見る場であるため、自己PRでどんなアピールをするかどうかということだけでなく、常識があるか、失礼のない振る舞いができるかどうかなど、マナー面も重要視されているのです。
面接のマナー次第で内定確率もアップしますので、面接マナーはきちんと押さえておきましょう。
面接でのノックの正しい回数とは
就活の面接の中でも、一番初めのアクションとなるのが「ドアをノック」すること。
「こんなことも気を付けなければいけないの?」と思う人もいるかもしれませんが、社会人になると、言動の一つ一つに配慮することが必要になります。就活の面接では、何回ノックするのが正しいのかを詳しく見ていきましょう。
プルトコールマナーではノック2回はトイレ用
ノックの回数については国や地域によって様々な意見がありますが、世界で共通して使われている「プルトコールマナー」というルールが存在します。
このプルトコールマナーによると、ノックを2回するのはトイレで空室確認をする時という認識があり、「空いていますか」という意味になるそうです。つまり、面接室に2回ノックをすると「この部屋は空いていますか」という確認をしていることになってしまうため、2回ノックをすることは避けたほうが良いと考えられます。
親しい間柄にはノック3回
プルトコールマナーでは、2回ノックをすると空室確認の意味になりますが、3回のノックは家族や友人、恋人など親しい間柄にある相手に対してするものになります。
つまり、世界基準で考えれば、就活の場でノックを3回することは、少しなれなれしいという印象を与えてしまうということになります。
ノック4回が国際標準の回数
国際基準となっているプルトコールマナーでは、ビジネスにおいて礼儀が必要な場合には4回ノックをすることが望ましいと考えられています。
欧米でも、企業との面接では4回のノックが推奨されていることからわかるように、就活ではこの「ノック4回」の方法が適していると捉えることができます。しかし、就活の面接でも、本当にノックを4回したほうが良いのでしょうか。
就活では3回、もしくは4回ノックしよう
国際基準考えると、就活の面接でのノックは4回が正しいとお話しましたが、日本では「ノック3回」が広く浸透しており、3回を使う人が多いことから、面接でも3回ノックに省略して良いと考えられています。
絶対にこれが正しいというルールはありませんが、中にはノック3回が正しいという認識を持っている人もいるため、就活の面接でのノックは3回、又は4回にすると良いでしょう。
ノックの回数で内定には影響はあるのか?
ノックの回数について解説してきましたが、このノックの仕方で内定辞退に影響が出ることはあるのでしょうか。結果からお話すれば、ノックの回数だけで面接が不合格になることはありませんが、先ほどお伝えしたように、2回のノックは面接マナーとして避けるのが良いでしょう。
面接の一番初めから悪い印象を持たれてしまうと、その後の面接にも悪い影響を与えてしまいます。また、「マナーをきちんと勉強してきている」という高評価につなげるためにも、ノックの回数には気をつけてください。
ノックから入室までの流れ
さて、ノックの回数について詳しく解説してきましたが、次に入室する所から面接が実際に始まるまでのマナーについて見ていきましょう。
ノックだけではなく、他にも意識するべき点が多くあります。一つ一つ、確実に入室マナーのポイントを押さえていきましょう。
ノックをする
自分の順番が案内されたら、面接室の前まで歩き、ノックをします。先ほどの解説にあったように、3回または4回、音が大きくなりすぎないよう軽やかにノックをしましょう。「お入りください」と面接官から返答があったら、ドアをゆっくりとあけてください。
入室する
ドアを開けたら、面接官と初めての対面です。前を向いてしっかりと目を合わせ、「失礼いたします」とあいさつをして部屋の中へ入りましょう。
ドアを閉める時は面接官に背中を向けないよう、ドアに対してななめの姿勢で静かに閉め、もう一度面接官の方へまっすぐ向きなおります。
挨拶と一礼をする
改めて面接官と目を合わせたら、「本日はよろしくお願い致します」と大きな声であいさつをし、45度の角度で一礼をしましょう。この時の声の大きさや話し方で、あなたの第一印象が決まります。一言ではありますが、丁寧にあいさつをしましょう。
椅子までしっかりと歩く
ドアの前であいさつを終えたら、用意された椅子に向かって歩きます。この時、面接官は部屋に入ってきたばかりのあなたを注意深く見ていますので、ダラダラと歩くことは避け、まっすぐと前を向いて歩くよう注意しましょう。
<h3>名前と挨拶をして着席する</h3>
椅子の横まで来たら、「○○大学の○○○○です。本日はよろしくお願い致します」とあいさつをします。すぐに椅子へは座らず、面接官から「お座りください」と合図を聞いてから、「失礼いたします」と一言言って椅子へ腰かけましょう。
<h3>面接をする</h3>
椅子へ座ると、いよいよ面接スタートとなります。椅子へは寄りかからず、背中と背もたれの間を少し開けて腰かけ、手は膝の上に置きます。面接中もこの姿勢をくずすことのないよう注意しましょう。これまで準備してきた成果を、発揮してください。
内定につながるマナー、所作
さて、就活の面接マナーとして、ノックから面接開始までの流れを見てきました。基本的なことを押さえられた所で、最後に、内定をもらうにはどんな振る舞いをするのが効果的か、ということをご紹介します。
面接マナーも自己アピールのチャンスととらえて、内定につながるマナーを戦略的に身につけておきましょう。
大きな声で発言する
面接を成功させる大前提として、大きな声で発言をすることは非常に重要です。「大きな声を出して」と言われる機会といえば子どもの頃や部活動中くらいで、声の大きさを意識する機会はあまりないかと思いますが、就活では声の大きさは重要なポイントなのです。
大きな声でハキハキと発言をする学生は、前向きで、明るいという印象を与えますよね。面接ではただでさえ緊張して普段より声が出にくくなっている可能性があるため、声の大きさを意識して発言しましょう。
相手の目を見て話す
面接で意外と難しいのが、相手の目を見て話すということです。普段の生活では、一対一で座り、目をまっすぐ見て自己PRをするという機会はなかなかありませんので、初めは難しいですよね。しかし、目がなかなか合わない人には、頼りない印象を受けませんか。
その場に前向きに向き合っていない印象を受けますよね。特に、人は自分の発言に自信がない時、下を向いたり、目をそらしたりしてしまいがちです。面接中はもし心の中で不安に思うことがあったとしても、相手の目をまっすぐ見て、堂々とした態度を心がけてください。
笑顔で会話をする
人と話している時の表情は、面接に限らず、どんな時も大切です。「目は口ほどにものを言う」とも言うように、あなたの発言の内容以上に、あなたの表情が面接官へ様々なメッセージを送っていることになります。
険しい表情やけだるそうな表情をしている人が、どんなに立派なことを話していても、心には響きません。話す内容と同じように、どんな表情をしているかということにも意識を向けましょう。笑顔でいることも、立派なマナーの一つなのです。
<h3>しっかりとお礼を言う</h3>
面接が始まる時や終わってから、面接官に対して誠意をもってお礼を伝えましょう。企業の面接官は他の学生の対応をしたり、他の業務があったりという中で、あなた一人に面接の時間を割いてくれていることになります。もしかすると、面接のために時間を割いたために帰りが遅くなったり、他の業務をずらしたりしてくれている可能性もあります。一人の人間として、自分の為に時間を割いてもらったことに対して「貴重なお時間をいただきありがとうございました」と誠意をもってお礼を伝えましょう。しっかりお礼を伝えることで、「面接をしてよかったな」と気持ちよく面接を終えてもらうことができます。
まとめ
この記事では、面接マナーに不安を持っている就活生に向けて、ノックの仕方や入室時のマナー、内定につなげるためのポイントについて解説してきました。
面接官に自分をアピールする場である面接では、マナーも評価ポイントの一つであり、自分をアピールするチャンスにもなります。面接マナーを徹底することができれば、良い印象のまま面接をスタートさせることができます。一見誰にでもできることを、誰よりもしっかりと徹底することで、良い評価をしてもらえるように対策していきましょう。