サントリーに就職したい方必見!就職難易度について、採用倍率から採用大学まで解説
サントリーは、創業時のワイン事業をはじめ食品事業やビール事業、外食事業等の多角的な事業を展開している飲料メーカーです。
本記事では、サントリーの会社概要から採用倍率・選考フロー・採用大学等について解説します。
サントリーへの就職を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
目次
新卒の採用倍率
リクナビでサントリーグループ(サントリーホールディングス株式会社・サントリー食品インターナショナル株式会社)をプレエントリー候補リストに登録している人数は2023年11月27日現在で76786人です。直近3年の採用実績は101~200名ですので、単純計算した倍率は383~760倍ほどです。
2023年の東洋経済オンラインの算出した「入社が難しい有名企業ランキング トップ200社」によるとサントリーグループは44位・入社難易度は61.8となっております。
食品業界のほかの企業ではアサヒビールが91位(偏差値60.6)、キリンが101位(偏差値60.3)でランクインしています。
サントリーグループは2021年も41位・2022年は43位ですので、業界内でも比較的難易度の高い企業ですね。なお、2023年ランキングによる食品業界全体の入社難易度は57.6です。
ちなみに、コロナ前の18年度の同ランキングにおいてはサントリーホールディングスは38位でした。
一見すると以前より順位が下がっているようにも見えますが、当時の入社難易度は60.5と算出されているので、コロナ前からコロナ後で就職難易度に大幅な変化はありません。
就職四季報(女子版)2024年版によりますと、総合職の採用は21年が112名、22年が109名から23年が159名となっておりコロナ禍以降採用人数が伸びているのが現状です。
ESの通過率
「就活の教科書」によりますと、サントリーのES通過率は10%です。
就職四季報(女子版)2024年版には情報が公開されていないため正確性は定かではないですが、2024年度卒採用の倍率・先ほど単純計算したものが383~760倍であることを踏まえるとESの段階であっても通過率はかなり厳しいものであると予想されます。
質問内容は大学時代に注力したこと・ゼミや研究室について・サントリーというフィールドで成し遂げたいことなどの一般的な質問だけではなく、「あなたらしい写真と、その写真を選んだ理由」「今のあなた自身を作り上げたエピソードを5つ」というように、自身についてより深く掘り下げる内容もあります。
かなり綿密な自己分析を必要とするので、通過できる学生が絞られてしまうのも頷けますね。
参考:就活の教科書
募集職種と募集要項
募集職種にはビジネス部門・財経部門・デジタル&テクノロジー部門・生産研究部門の4職種があります。
それぞれの職種の概要と募集要項について簡単にご紹介していきます。
ビジネス部門はさらにその中で酒類や食品の営業、マーケティング、経営企画や人事等の経営層の3つの職種に分かれます。
この部門はオープン選考に限り文系理系を問わず、またビジネス部門以外の3部門いずれにも併願が可能となっており、ホームページには「各々の個性や経験を活かし、当社の多彩なフィールドにおいて、お客様一人ひとりの「生活文化の創造」に寄与したい学生向け」であると明記があります。分野内での職種が多岐に渡るためか具体的な制約は特に設けられておらず、多彩な学生を募集しています。
財経部門は中期計画・次年度予算策定、予実管理の職種・ファイナンスガバナンス、M&Aファイナンスなどの、財務的な部分をつかさどる分野です。
「重要な経営資源である「カネ」の流れを可視化してサントリーの成長に貢献したい、経営者の夢を「数字」という旗印に落として実現まで伴走していきたい学生向け」と明記があり、学部・学科は問われておりませんが、大学で経済分野を学んでいだ学生はアピールしやすい印象を受けますね。
デジタル&テクノロジー部門は、4つの職種の中でいちばんその中身が多岐にわたる分野になります。DX戦略企画、デジタルマーケティング・UI/UX/サービスデザイン、ITエンジニアリング、データサイエンス・AIエンジニアリング、先端技術リサーチ/エンジニアリングという風に「デジタル&テクノロジー領域のプロフェッショナルとして成長し、デジタルを活用して事業変革、事業拡大、新規事業創造をしたい学生向け」と明記があります。
募集要項では「デジタルマーケティング・UXデザイン・プログラミング・データサイエンス等を学んだ経験、もしくは学ぶ意欲のある方が対象」と記載がありますので少し注意が必要です。ただ応募資格の学部・学科に制限はないので、大学での専攻は必須ではありません。
最後に生産研究部門の紹介ですが、こちらは「理系のバックグラウンドを活かして、ものづくり全般に携わりながら新たな価値創造をしたい学生向け」と明記があり、応募資格にも理系学部学科学生であることとなっています。
就職四季報によりますと、2023年度新卒入社社員の総合職配属は3名、技術職配属が23名とのことですので、4つの部門の中で唯一技術職募集で配属される部署ということがわかります。理系学部で学ばれていた方は今までの経験や知識をより活かすことができるかと思います。
どの部門においても国籍は不問で、2022年3月~2025年9月に国内または海外の4年制大学以上を卒業・修了、または卒業見込み・修了見込みで職歴がないことと、海外を含む全国で働けることが共通条件です。なおデジタル&テクノロジー部門は2025年3月時点で、大学または大学院卒業後社会人経験3年未満であれば第二新卒も受け入れているとのことです。
参考:サントリー公式HP 就職四季報(総合版)2025年版
選考フロー
選考プロセスについては、4つの部門とも大まかにはエントリー→書類選考→面接(2,3回程度)→内定の流れが共通しております。しかし各選考フェーズの開始時期が部門によってそれぞれ異なりますので、特に部門の併願を考えている方は注意が必要です。
また公式ホームページには記載がありませんが、就職四季報には書類選考の際にwebGABの受検もフローとして載っていますので、対策しておくことが望ましいですね。
サントリーグループでは上記のオープン選考とは別に、ビジネス部門と財経部門、生産研究部門の3部門にはインターンシップ経由での専攻も用意されています。
インターンシップの参加自体にも選考はありますが、こちらは書類ではなく面接選考です。ここを通過した学生はその後最終選考へ進むことができます。つまり、インターンシップに進むことができれば通過率10%と言われるESをスキップできることになります。
インターンシップ選考に落ちた場合でもオープン選考には再度応募が可能なので、早めに就活を開始することで選考突破のチャンスを増やしましょう。
参考:サントリー公式HP 就職四季報(女子版)2024年版
面接での質問内容
1次面接は学生時代頑張ったこと、サントリーグループでやりたいことの2点が質問され、最後に言い残したことを伝える時間があります。
技術職の場合はここで研究概要についても聞かれます。
2次面接では学生時代に頑張ったこと、志望動機、入社後にやってみたいこと、他社の選考状況など、1次面接とほぼ同じです。
3次面接ではこれまでのものに加え、履歴書、ESの内容に沿って長所短所、サントリーグループで活かせる能力、幼少期はどんな子どもだったかなど質問の幅が広がります。
4次面接の質問は、自己紹介、志望動機、強み、入社後やってみたいことや希望職種、周囲にどんな人物と言われるか・チームの中でのポジションなどが聞かれます。ESに書いたエピソードや、志望動機として「なぜサントリーグループで、何をしたいのか」という点は深掘りされるので、あらかじめ準備しておいてください。
参考:Goodfind
どんな人が受かる?
求める人物像として、就職四季報では「自ら考え自ら動く主体的でチャレンジ精神溢れる人」、公式ホームページでは「最前線から物事を変えていける意欲のある人」と掲載があります。
同ページ掲載の執行役員人事部長の説明を要約すると、面接で一番見ているところは仕事で役に立つ力や信頼のベースになる「誠実さ」と、それを備えた上で、指示を待つのみではなく好奇心を持って「課題を探求する力」の二つであるということです。
面接時に話す内容は「誠実さ」「課題探求力」につながるよう自分の経験や考え方に照らして流れを作ると同時に、発言の仕方や立ち居振る舞いにも気を抜かず、誠実な印象を与えられるように意識しましょう。
参考:就職四季報(総合版)2025年版 サントリー公式HP
学歴は関係あるのか?(採用大学の分布)
就職四季報では2024年4月入社予定者の採用実績校を既に掲載しています。
文系の学部卒では採用人数の多かった大学から順に早稲田大学24名、慶應義塾大学16名、関西学院大学・同志社大学各10名ずつ、立教大学6名、立命館大学5名となっております。
理系は大学院卒の学生が多く、採用人数の多かった大学院から京都大学8名、大阪大学6名、慶應義塾大学・東京大学・北海道大学各5名ずつ、九州大学4名となっています。
サントリーホールディングス株式会社は本社が大阪府にあるため、関西の大学からの採用も多くみられます。
参考までに2024年4月入社者のそのほかの大学は以下の通りです。
※尚、こちらのデータはサントリー食品インターナショナル株式会社との合同採用のものです。
文系(院)阪大、慶大、筑波大、都立大、ハルトインターナショナルビジネススクール、クインメアリー大
文系(大)東大、神戸大、上智大、中大、学習院大、ICU、阪大、明大、大阪市大、東京外大、法政大、お茶女大、一橋大、関西外大、京都外大、京大、金沢大、九大、熊本大、國學院大、国際教養大、桃山学大、奈良教大、日女大、日大、武蔵野美大、福岡大、名古屋外大、明学大、立命館APU、イリノイ大、ユタ大、パリ・シテ大、ルイビル大
理系(院)筑波大、東工大、東北大、上智大、神戸大、大阪公大、東京農工大、東理大、明大、宇都宮大、関西学大、岩手大、九州工大、新潟大、早大、東京海洋大、同大、北陸先端科技院大、名工大、UCL
理系(大)横国大、広島大、上智大、神戸大、早大、筑波大、東京海洋大、同大、法政大
中には偏差値自体はそこまで高くない大学もありますので、完全に学歴主義というわけではないと思われます。しかし、偏差値の高い大学の学生が採用されやすい傾向はあるようです。
参考:就職四季報(総合版)2025年版
選考突破のポイント
サントリーグループでは面接選考が進むに連れて採用チーム全体でバックアップしてくれるシステムが敷かれています。面接と面接の間に社員座談会や人事面談などを実施するので、その際に選考のアドバイスが受けられる場合があります。
全体的な雰囲気はどちらかというとフランクですが、面接時間は15~20分と短いので、通常の面接よりも簡潔に受け答えする意識が重要です。
1次面接は30代の人事が1~2名に対し、学生が2~3名で行われます。
サントリーグループの面接はほとんど和やかですが、後半の面接と比較すると最初はまだかっちりとした雰囲気です。
一人あたりの時間が10分以下と非常に短いため、簡潔に伝えていくことが重要です。
2次面接では面接官と学生が1:1で行われます。
15分~20分程度で、1次面接とほぼ同じ内容です。開始前には、人事担当者がアイスブレイクしてくれます。
第一印象や、質問に的確に答えられているかといった論理性から、雰囲気まで、すべてが総合的に判断されます。面接官によって面接の雰囲気はやや異なりますが、相手に合わせて自己開示して話すようにしましょう。
面接官にもよりますが、基本的には話しやすい雰囲気です。
3次面接では人事課長と学生が1:1で行われます。
これまで同様、15~20分での面接です。
3次面接の前に人事面談があり、志望動機やキャリアビジョンの整理、サントリーグループへの疑問の解消、3次面接・最終面接で利用する履歴書のチェックなど、面接対策を手伝ってくれます。面談は他社の選考状況に合わせてスケジュールを調整してくれることもあるので大いに活用しましょう。3次面接では、ここで添削された履歴書、ESの内容に沿って質問をされます。年次が高い社員が担当するため、やや厳かな雰囲気ですが、面接は話しやすいです。
人事面談のアドバイスも参考にしながら話すようにすれば大丈夫です。
4次面接では面接官1名、副社長、取締役など合わせて3名と、対して学生1名で行います。
最終面接で初めて複数人との面接となります。人事のアイスブレイクを挟んで面接を開始するので、リラックスして本音ベースで話すようにしましょう。時間は15~20分です。
面接官との距離が遠い大きな部屋での面接のため雰囲気は厳かですが、会話そのものはフランクになりますので、緊張しすぎないようにしっかりと気持ちをつくって臨みましょう。
参考:Goodfind
企業概要(展開している事業は?)
サントリーグループでは食品事業、スピリッツ事業、ビール事業、ワイン事業、ウエルネス事業、外食・加食・花・サービス、機能会社、研究開発の8つの事業を展開しています。
食品事業は日本だけではなく欧州、アジア、米州と幅広くブランドを展開しており、ニーズやライフスタイル、市場のトレンドの変化にともない、長期的に成長を続ける事業です。
スピリッツ事業はウイスキーを始めとして焼酎やチューハイ・カクテルといったバラエティにとんだ酒類を展開する事業です。特にサントリーグループは日本で最初のウイスキーを生み出した歴史と誇りを持っており、新たな洋酒文化創造を掲げ、海外展開にも力を入れています。
ビール事業においても原材料の水に徹底的にこだわり抜き、お客様に新しい価値を提供しつづける商品づくりを目指して新しい市場の創造や新ジャンルカテゴリーにおいても新たな価値の提案を継続して行っています。
また、ワイン事業では国内で高品質なワインづくりを行うと共に、世界各国の名門ワイナリーともグローバルなワインビジネスを展開しています。サントリーグループの歴史はワインから始まりました。2022年には、新ブランド「SUNTORY FROM FARM」も立ち上げ、ものづくりへのこだわりを発信しています。
ウエルネス事業は人々の健康志向が高まる中で、長年にわたる食の科学的研究や品質管理技術を礎として作られた事業です。「セサミンEX」や「ロコモア」、「黒酢にんにく」を始めとして一人ひとりに合った商品やサービスの提案が可能な通信販売を行っています。
外食・加食・花・サービスの事業では飲食の楽しい場面を積極的に創り広げるために国内・海外で様々な業態を展開しています。また、自然・生活文化をテーマとした事業もグループ展開しています。
機能会社にはサントリービジネスシステム株式会社、サントリーシステムテクノロジー株式会社、サントリーコーポレートビジネス株式会社があり、サントリーグループの更なる発展に精力的に取り組んでいます。
最後はメーカーの命とも言える研究開発の事業です。グループの持続的な成長に向け、「美味しさ」・「健康」・「水・花・環境」をテーマに新価値の創造につながる研究開発を日々行う重要な部門となっています。
いずれの事業部においても市場のニーズの変化に合わせた新価値の創造・提供がテーマとして掲げられており、徹底的なお客様志向、社会への貢献、環境の保全への取り組みが図られていることがわかりますね。
参考:サントリー公式HP
直近の決算情報は?(上場の有無、売上・利益、従業員数)
上場しているサントリー食品インターナショナルほか、サントリーフーズ、サントリービールなどの事業会社を傘下に置いています。
2024年版の就職四季報によると「プレミアムモルツ」「金麦」を軸に国内のビール類では第3位の業績で、飲料では「BOSS」や「伊右衛門」の業績も堅調です。ウイスキーは売り上げの約4割を海外が占めており、特に欧米での業績が好調です。
2023年8月10日に発表された2023年12月期の中間決算概況によりますと、当期の業績は、酒税込みの売上収益が1兆5,470億円で前年同期比112.7%、酒税控除後の売上収益は1兆3,909億円で前年同期比は113.1%、営業利益は1,677億円で前年同期比が111.3%、親会社の所有者に帰属する中間利益は860億円で前年同期比が116.3%となり、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する中間利益のいずれも過去最高でした。
参考:2023年12月期 中間決算概況〔IFRS〕(連結) 就職四季報(女子版)2024年版
企業の歴史
サントリーグループの歴史は創業者・初代社長の鳥井信治郎氏が1899年「鳥井商店」からスタートさせました。当時洋酒はごく一部の人々が薬として葡萄酒をたしなむ程度で、庶民には馴染みのないものだった中、本場の葡萄酒の美味しさを知った信治郎氏は失敗と試作を重ね、「赤玉ポートワイン」という商品で成功しました。
その利益をもとに、商品化に時間のかかるウイスキーと製造期間の短いビールの2本柱による経営を始めますが、順風満帆なウイスキー事業とは反対に、最終的にビール事業は売却されることになります。
これを受けて二代社長の佐治敬三氏はデンマークでビールの製造・販売に関するノウハウを学び、1963年4月、徹底した微生物管理の下でつくられた日本発の生ビールを発売しました。寡占化していたビール業界に風穴を開けるべくこのビール事業に再参入していきます。
1990年代前半、三代目社長の鳥井信一郎氏の時勢には「BOSS」「デカビタC」などのヒット商品が続き、2000年代に入ると四代目社長・佐治信忠氏の下M&A戦略と海外戦略を推進し、企業のグローバル化を積極的に執り行いました。
2014年より就任した現社長の新浪剛史氏は「M&Aよりも難しい」といわれる買収後統合を担ったほか、自らを学長とするサントリー大学を設立するなど先代の代表たちのチャレンジ精神を引継ぎ、今もなお新たなサントリーグループの歴史を創り上げています。
参考:サントリー公式HP
企業出身の有名人
サントリーグループ出身の有名人には、現在もコピーライターとして活躍されている一倉宏さんがいらっしゃいます。一倉さんは1977年から1987年まで宣伝部制作室でコピーライターとして勤務しており、サントリー・モルツの「私は、ドライではありません。」やサントリー・ライト&スキームウイスキー21の「ハタチを過ぎたら21。」、サントリー・オールドで「科学では説明できないことだけど、それが大人の味というものです。」など数多くのキャッチコピーを手がけました。
退職後の代表的なコピーにはJR東日本の「行くぜ、東北。」があります。
参考:Wikipedia
転職先
サントリーグループ社員の退職後の転職先についてはデータがなく不明です。
しかし2024年版の就職四季報では3年後新卒定着率が97.4%、2025年版では92.0%というデータが出ていることと、有価証券報告書にて発表している2022年12月31日時点の平均勤続年数が19.7年とデータが出ていることを鑑みると、そもそもの離職・転職する社員が少ないことが伺えます。
参考:就職四季報(女子版)2024年版 就職四季報(総合版)2025年版 第14期有価証券報告書
新卒の初任給と福利厚生
2023年4月新卒入社者の初任給は大学卒で242,000円、修士了で258,400円です。
2024年4月新卒入社者の初任給は大学卒で265,000円が予定されており、23,000円の賃金引上げになります。修士了においても同程度の賃金引き上げが予定されています。
社宅は会社事由で転勤が発生する場合に適用されます。自分で見つけた物件に対して会社名義で契約し、事務手続き代行・家賃補助などのサポートを会社が行う形式です。
基本的には土日・祝日・年末年始が休日となり、年間休日121日、年次有給休暇、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇、育児休職、介護休職などがあります。年次有給休暇は入社初年度13日、勤続年数に応じて最高で年24日まで付与され、平均取得率は2023年時点で17.7日です。
また、仕事と育児・介護の両立を支援するためにフレックス勤務・テレワーク勤務といったフレキシブルな働き方を実現しています。
育児においては育児休職のほか、妊娠期~育児期まで利用できる短時間・時差勤務制度や、男性の育児休職取得促進を目的に育児休職を一部有給化した制度「ウェルカム・ベイビー・ケア・リーブ」も実施しており、子育てしやすい会社の制度作りに力を入れています。
公式ホームページには「2021年度育児休職率 女性100%、男性63%」と記載があり、2024年までに男性の育休取得率100%が目標とあります。
日本経済新聞では2023年8月に「2022年の男性育休取得率が85%」「23年中に男性育休取得率100%を目標に掲げる」旨が取り上げられていたので、社内でも順調に男性が育休に参加しやすい文化が浸透していっているようですね。
同記事には第1子を持つ男性社員に対し育児に関するセミナー参加を必須にして取得率を高める取り組みも紹介されています。
参考:サントリー公式HP 、サントリー公式HP(よくある質問) 就職四季報(総合版)2025年版 日本経済新聞
年次ごとの平均年収の変化
サントリーホールディングスは有価証券報告書の中で平均年収を開示しています。
2023年3月24日に提出された第14期有価証券報告書によりますと、2022年12月31日時点での平均年間給与は従業員人数が1213人のうち、11,400,117円でした。競合である大手飲料メーカーのキリンホールディングスの平均年収が約750万円、アサヒビールが約920万円であることに鑑みると業界の中でもトップクラスです。ただ、同報告書には平均年齢が45.0歳、平均勤続年数は19.7年と長く勤務している方が多いことも出ているので、そういった要素も平均年収の高い理由の一つかもしれません。
enライトハウスではサントリーグループの年収に関する口コミが回答されており、この回答をもとに年次ごとの平均年収が算出されています。
それによりますと25~29歳の平均年収は564万円、30~34歳では665万円、35~39歳で689万円、40~54歳まではデータがなく、55~59歳で950万円、60歳以上は750万円となっています。55~59歳の群の回答された最高年収額は2000万円となっており、やはり年次が高くなるにつれ年収が高くなるようです。尚、25~29歳・30~34歳の回答人数はいずれも10人、40~54歳を除いたそのほかの年代はそれぞれ5~7人です。
参考:enライトハウス 第14期有価証券報告書 就職四季報(総合版)2025年版
ボーナスと退職金
賞与は年に2回あり、全社の業績に加えて半年間の個人評価を加味して支給額が決まります。ボーナスは平均すると基本給の6ヶ月分程度が支給されますので、年収に占めるボーナスの割合は大きいです。
評価制度としては、期初に立てた目標の達成度合いを期末に5段階で評価する目標管理制度を導入しています。評価には定性評価と定量評価の2種類があり、それぞれ50%ずつの比率で重視されています。ただし、基本的に若手の間は賞与額に差が付きづらい構造となっている模様です。
参考:タレントスクエア
離職率と離職理由
2025年度版の就職四季報に掲載されている離職率は1.8%、人数は88名です。
openworkに寄せられた退職検討理由には「終身雇用が前提となっており若手から裁量を与えられることは極めて少なく、20代のスキルアップという意味では評価しない」「若いうちにプロジェクトを動かす経験はできない」など日本の大企業ならではの終身雇用、年功序列の価値観が合わずに離職を検討する方のクチコミが多いです。
ほかにも「ブランドが強すぎるため自分に力があると錯覚してしまうことが多く、良くないと思った」「もっと様々なことにチャレンジしたい人にとってはやや物足りないと感じるかも」というように、キャリアアップ志向の強い方の意見がちらほら見受けられます。
2023年11月12日に投稿されたクチコミには「最近は社内ベンチャー制度もあったりと挑戦できる土台は構築されている」とありますので、今後も社員のニーズや多様な働き方に合わせて社内制度もアップデートされていくのではないでしょうか。
参考:就職四季報(総合版)2025年版 openwork
キャリアパス
サントリーグループでは「人が命」の考え方のもと、多様な働き方を想定したきめ細かい人材育成施策を展開し、個に寄り添った運用がなされています。
具体的には、年1回のキャリアビジョン面談のほか、年3回、上司・部下で個々の業務や考課について話し合う面接が実施されます。この姿をデザインし、そこから逆算して中期や直近でどんな経験を希望したいかを申告し、それをもとに上司と「なりたい姿」の実現に向けた取り組みについてプランを策定するものです。
メンバー層には、年初に上司と設定した業務計画の目標およびプロセスの達成度評価に加え、サントリーグループ社員として求められる社員像を示した「考動項目」に照らした評価もフィードバックされます。
評価基準を公開し、計画の立案から結果まで上司ととことん話し合い、明確にフィードバックされる仕組みにより、社員一人ひとりにとって公正かつ納得性の高い評価制度が目ちらは社員が自らの10年後指されています。
参考:サントリー公式HP
評判
enライトハウスの口コミには「福利厚生は非常に充実している」、「オフィスは全国的にどこも綺麗」、「ほとんどの人が時短勤務やフレックス、リモートワークを上手く活用している」、「男女問わずさまざまなキャリア形成が可能」、「産育休制度がしっかりしている(中略)周りのフォローも手厚いので(子育てをする女性も)働きやすい」など、ライフ・ワークバランスがとりやすいことや働く環境や制度の充実度の高さに言及した口コミが多いです。
一方でネガティブな評価については「意外とDX化が進んでいない(個人の力量に任されている)」「コロナが収束する中で、対面のコミュニケーションの重要性に再び注目しており、残念だが出社がベースの働き方に戻ろうとしている」との声があります。
参考:enライトハウス
最近のニュース
リニューアルされたサントリー山崎蒸溜所が11月1日(水)から一般公開される旨が2023年10月10日に公式ホームページの記事に掲載されました。
2023年はサントリーグループ創業者・鳥井信治郎が山崎の地でウイスキーづくりをはじめて100周年を迎える年です。1923年にウイスキーづくりへの挑戦をスタートさせてから、絶えず「ウイスキー文化の創造・発展」「美味品質」に取り組み、ウイスキーの魅力を伝えるとともに品質向上へ弛まぬ研鑽を続けてきました。
山崎蒸溜所・白州蒸溜所においては、さらなる品質向上や蒸溜所魅力訴求の強化を主な目的として、2024年にかけて施設改修などを実施しています。
山崎蒸溜所は、1923年に日本初の本格的なモルトウイスキー蒸溜所として、建設に着手しました。京都の南西、天王山の麓、四季の移ろい豊かな自然に抱かれ、万葉の歌にも詠まれるほどの名水の里に立地し、桂川・宇治川・木津川が合流する地形によるウイスキーの熟成に適した湿潤な環境で、さまざまな発酵槽・蒸溜釜・熟成樽を使い分けながら、日本のウイスキーならではの多彩な原酒を生み出し続けています。
また、鳥井信治郎から継承される“本格・本物”のウイスキーづくりのための真善美を目指す、品質へのあくなき探求心を体現する蒸溜所として、古くから敷地内に品質研究・技術開発用の小型蒸溜施設を有し、場内の製造設備の改修や新設を積み重ねることで、さらなる品質向上に向けた新たな技術開発や原酒づくりに取り組んできました。
今回のリニューアルでは、それら山崎蒸溜所ならではの魅力をよりいっそう体感できる新たな施設展示や見学ツアーが展開されるということです。
参考:サントリー公式HP
エントリー開始はいつ?
公式ホームページにはエントリーは12月中旬頃~とのみ記載があります。
サントリーグループのマイページでは既に新規登録が可能となっておりますので、少しでも気になっている方はぜひマイページを確認してみてください。
通年採用している?
通年採用の有無はホームページに記載がなく不明です。
インターンやOB訪問は?
公平性の観点から人事部からのOB/OGの紹介は実施していません。
まずは大学のOB/OGリスト等で当社社員の登録を確認してみましょう。
また、OB/OG訪問とは異なりますがサントリーグループの社員が多数参加するセミナー等が実施されるとのことです。イベントの詳しい開催情報については公式採用HPにて、12月下旬に公開予定です。
参考:サントリー公式HP
企業に似たおすすめの企業は?
似ている企業としては、酒類の業績が堅調且つ就活生からも根強い人気を誇る大手飲料メーカーのアサヒグループホールディングス・キリンホールディングス・サッポロホールディングスなどがおすすめです。
参考:ONE CAREER
食品メーカーの就活対策(サントリー/KIRIN/味の素/グリコ/森永/ヤクルトなど)
弊社が運営するYouTubeチャンネル「内定チャンネル」では、大手食品メーカーの社員の方にインタビューを行い、サントリーを含めた食品メーカーの就活対策についてお話いただいております。面接対策の一環として、ぜひこちらの動画もご覧いただき、お役立てください。