就職浪人は新卒扱いになる?就職留年との違いやデメリットも
就活において、新卒扱いなのか中途扱いなのかは重要なポイントです。
就職浪人と就職留年との違いや就職浪人するメリット・デメリットについて解説します。
目次
就職浪人とは?
就職浪人とは、自分の納得のいく企業から内定がでなかったり、就活に納得がいかなかったりした結果、大学を卒業してどこにも就職せずに、再度就活し翌年以降の就職を目指すことをいいます。
就職留年との違い
就職留年とは、翌年、再度新卒扱いで就活をするために1年間大学を留年することをいいます。
留年は学生生活が追加されるため、学費も追加で必要になります。
大学卒業3年以内の就職浪人は新卒扱いになる企業も
雇用対策法第7条および第9条「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」 に基づき、新卒採用にあたって少なくとも卒業後3年間は応募できるようにすることが厚生労働大臣によって定められています。
そのため、大学卒業3年以内の就職浪人は新卒扱いになる企業もあります。
コロナ禍の就職難で就職浪人の割合にも影響が
コロナ禍によって新卒募集をしない企業や採用人数を減らした企業も多く、その結果就職難となり就職浪人を選んだ人も多くいました。
しかし、就職浪人をして必ず志望企業に内定をもらえるという保障もありません。
新卒以外での就職が難しい企業も多いため、就職浪人をするという決断がマイナスになることもあります。
就職浪人するメリット
就活に納得できなかった結果、就職浪人することにどんなメリットがあるのか紹介します。
- 準備期間が増える
- 自己分析に時間をかけることができる
- 経験を積むことができる
- 就職した友人から話が聞ける
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
準備期間が増える
大学を卒業しているため、学業に縛られることもなく就活の準備をすることができます。
新卒扱いになるのであれば、ライバルの就活生より時間に余裕があるのはメリットです。
しかし、時間に余裕があるために油断し、遊んでばかりで就活に乗り遅れる人もいるため注意しましょう。
自己分析に時間をかけられる
時間があるため、自己分析をより詳しくできます。
大学3,4年のときにおこなった自己分析を再度見直しましょう。
志望業界や志望企業、就活軸などを見直すきっかけにもなります。
経験を積むことができる
長い期間就活をしていた人は、新年度の就活生よりもESや面接の経験が多くあります。
就職浪人を考えている人も、経験を積むためにいくつかの企業の選考を受けておくのはおすすめです。
企業に合わせたESを書く練習や面接で緊張しないための練習をしておきましょう。
就職した友人から話を聞ける
新卒で就職した友人から、実際に就職した感想や企業の情報を聞くことができます。
実際に会社で働く社会人からの目線も大事です。
就活時の印象と働いてみての印象のギャップや、就活の際にどんなことを考えておけばよかったか聞いてみましょう。
就職浪人のデメリット
就職を1年遅らせることによるデメリットを紹介します。
- 既卒扱いになることも多い
- 転職の就活生がライバルになる
- 大学のサポートがない
- 浪人理由によっては企業から敬遠される
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
既卒扱いになることも多い
大学卒業3年以内であっても、既卒扱いになる企業は多くあります。
新卒採用ではなく、中途採用になるので注意が必要です。
中途採用では新卒採用と求められることが変わってくるので、対策が必要になります。
転職の就活生がライバルになる
中途採用の場合、会社で経験を積んできた転職者がライバルになることも多いです。
何も経験や知識、資格がない場合、就職が難しい業界もあります。
また、中途の場合採用の枠が少ない企業がほとんどです。
大学のサポートがない
大学を卒業してしまっているため、大学推薦やキャリアセンターを利用できません。
就活サポートを必要とする場合、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントも大学のキャリアセンターと同じように無料で利用できます。
浪人理由によっては企業から敬遠される
「大学3,4年のときに就活をするのが嫌で逃げていた」「遊ぶことに夢中で就活をしていなかった」などの理由では、面接を受ける企業から敬遠されます。
就活浪人をするのであれば、「目標があって就活を再度することを決めた」「資格の勉強をしたかった」、そしてそれはなぜか、などの明確な理由が必要です。
就職浪人・留年の就職活動の方法
就職浪人や就職留年の方法を紹介します。
出費も変わってくるため、就職活動を再度行う場合、どちらを選ぶか決めておきましょう。
就職浪人の方法
大学を予定どおり3月で卒業するとともに、卒業後も新卒扱いで受けることができる企業への応募、中途採用の情報を取得します。
就活対策や資格取得、選考を受け翌年以降の就職を目指します。
就職浪人の例
2023年2月まで
志望業界、企業をピックアップ
2023年3月
大学卒業・就活情報解禁→志望企業が2023年3月卒業でも新卒採用の選考に参加可能か調べ応募、不可能であれば中途採用の情報を調べ応募
2023年4月以降
選考に参加、資格取得、就活対策など
2024年4月
入社
就職留年のやり方
単位を落とし、1年間留年して学生のまま就活を再度行います。
単位がすべて取得済みの場合は留年はできないため、1.2単位残しておく必要があります。
5単位以上残していると学生生活が忙しくなり、就職活動に時間を使えなくなるので注意が必要です。
また、留年には学費がもう1年間分かかるというデメリットがあります。
就職留年の例
2023年2月まで
志望業界、企業をピックアップ
2023年3月
留年確定、就活情報解禁→応募
2023年4月以降
選考に参加、資格取得、就活対策、単位取得
2023年3月
大学卒業
2024年4月
入社
就職浪人ではなく休学する方法も!
就職前に資格取得や留学をしたい、という学生は休学という方法もあります。
しかし、休学にも費用がかかります。
新卒での就活時になぜ休学していたのか聞かれた際、意味のある休学であった、と企業側からも思われるような理由が必要です。
困ったら就活エージェントに相談!
就職浪人や就職留年をするか、理由を聞かれた際どのように答えるべきかなど、困ったら就活エージェントに相談しましょう。
卒業後も新卒扱いで選考に参加できる企業、中途採用をおこなっている企業の情報なども持っています。
Meets Companyでは、担当のエージェントが親身になって相談に乗ってくれます。
【Q&A】就職浪人に関するよくある質問
Q. 就職浪人と就職留年はどちらがよい?
A. それぞれのメリット・デメリットを検討しましょう。
就職浪人の場合、学費がかからないというメリットがありますが、新卒扱いにならない企業も多く、受けられる企業の幅も狭まります。
学費がかかってしまうというデメリットはありますが、就職留年であれば再度新卒扱いで就活できます。
自身の考えや置かれている環境からメリット・デメリットを検討し、判断することをおすすめします。
Q. 就職浪人すると理由を聞かれる?
A. なぜ就職浪人したか、入社までの期間になにをするかなどが聞かれます
なぜ再度就活をしようと決めたのか、内定後から入社までの期間なにをするのか聞かれることがあります。
面接官が納得する浪人理由を述べられるか、入社までの期間有意義な時間を過ごせる人なのか見られています。
Q.フリーターで就職浪人していても就職できる?
A. 就活エージェントに相談しましょう
もちろん就職できるチャンスはあります。
就活エージェントは、フリーターの方でも就職しやすい企業の情報や採用情報などを持っています。
希望条件などを伝えて、内定獲得を目指しましょう。
就職浪人の成功体験談も!就職のことならエージェントに相談
就職浪人をしたことで、第一志望の企業から内定をもらえている人もいます。
Meets Companyでは、担当エージェントが就職浪人の相談から具体的な対策まで、就活のあらゆるサポートをします。