OpenESの効果的な書き方のコツ‐学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容
これから就活を目指す学生にとって、エントリーシートの記載は欠かせません。多くの企業からの内定を取るためには、その分多くの企業にエントリーを行い、まずは面接までつなげることが重要です。この企業への応募においてエントリーシートの内容は非常に重要になってきますが、一方で1社1社エントリーシートを記入することは時間や手間がかかるものです。
そこで登場してきたのがOpenESというサービスです。リクナビが運営するOpenESは、Web上で記入ができ、就職を希望する企業に一斉に提出ができるため、エントリーシート記入の手間や時間を効率化することができます。とはいえ、OpenESであったとして、その書き方は企業の目に留まる内容にする必要があります。
今回は、OpenESの中で記入項目としてある「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の書き方のコツについて紹介します。企業の目に留まりやすく、就活を有利にする書き方について参考にしてみてください。
目次
OpenES「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の書き方のポイント
OpenESの中には、「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」について記載する項目があります。履歴書やエントリーシートであれば、書式によっては「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」の中に含める形式もありますが、OpenESにおいては上記が記載項目として明記されておりますので、何かに含めたり、記載を外したりすることはできません。では具体的にどのように記載すれば効果的なのでしょうか?
まず初めに項目ごとに結論を端的に記載する
OpenESの「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」における効果的な書き方のコツは、まず初めに項目ごとに結論を端的に記載することです。企業側も多くの学生のOpenESを確認します。そのため、1人のOpenESを読み進める時間はそれほど多くはないでしょう。その中で、より深く読み進めてもらうためには、端的に結論を説明する必要があります。文章を書く上で、作文や小説などにおいては起承転結での書き方が効果的と言われていますが、OpenESの領域においてはその限りではありません。むしろ最初に「私が学業において特に意識して取り組んだことは〇〇です。」といった結論から入った方が、読み手としてもイメージしやすく、印象に残りやすくもなります。
項目ごとに具体例を挙げながら記載する
また、OpenESの「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」においては、先ほどふれた結論から述べることとあわせ、起承転結では承に当たる具体的な事例を挙げながら記載することも大きなポイントの一つです。取り組んだ内容を漠然と書き連ねても、読み手の面接官には響きません。いつ何をどこで誰と行ったのか、なぜ行ったのか、どのように行ったのかという5W1Hを意識して記載すると効果的です。結論で面接官に対して「おっ!」「ちょっと続きを読んでみよう」と思わせるようなインパクトを与え、その後に具体的な事例とともに実績として誇れる内容を明記すると良いでしょう。
OpenES「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の書き方の注意点
続いて、OpenESの「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」を記載するにあたっての注意点もいくつか紹介します。書き方のポイントとして参考にしてみてください。
絶対に嘘は書かない
まず初めに紹介する書き方の注意点は、絶対に嘘は書かないという点です。どうしてもOpenESで他社との違いを出そうとすると、内容を誇張して書いてしまうことがありますが、この中で嘘を書いてしまうと、後々面接まで進んだとしても必ずボロが出てしまいます。面接官の目を引くために多少の誇張は許容範囲としてありますが、絶対に嘘は書かず、正直に自分の行った学業の強みを訴求しましょう。
関係ないことを羅列しない
続いての書き方の注意点は、関係ないことを羅列しないという点です。学業に関して具体的な事例を挙げていくと、あれもこれもと書き連ねてしまい、結局何を一番伝えたいのかが伝わりにくくなってしまうことがあります。これでは面接官の目に留まることはありませんし、マイナス影響につながる可能性もあります。また、OpenESにおいて「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の項目は、250文字以内と文字数が決められています。そのため、重要なポイントは分かりやすく端的に伝えるように記載することが重要です。
専門用語を多用しない
最後に、専門用語を多用しないということも書き方の注意点としてあります。「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」に関しては、他者との違いを強調したくなると、どうしても専門分野に特化した内容になる傾向にあります。ただ、自身の取り組みと関係ない企業の担当者や面接官は、その分野の専門家という訳ではありませんので、専門用語が多用されれば、それだけで読む気が失せてしまう可能性もあります。初見の方でも分かるように、なるべく専門用語は活用せず、分かりやすい表現でまとめる必要があります。横文字や英字の表現などには特に注意しましょう。補足や注釈を入れたような表現も、読み手の印象としてはマイナス影響につながる可能性もあります。できる限り誰でも分かる表現を心掛けましょう。
OpenES「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の書き方の裏技
以上のような書き方のコツや注意点をふまえ、OpenESの「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の項目を効果的に書き進めるための裏技に関しても、いくつか紹介します。
ゼミや研究室関連がなければ学業を強みにする
まず一つ目のOpenESの「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」における裏技的な書き方は、強みを探し出すという点です。ゼミや研究室などで取り組んだ内容と言われても、大学でゼミや研究室に属していない方もいるでしょう。その場合は、学業を上手く強みにつなげていくと効果的です。頑張った授業や特に意識して取り組んだ科目など、突き詰めれば強みに変わっていきます。自分自身の学生生活を振り返り、強調できる強みを導き出すということが重要になります。
未来の仕事内容をイメージし、逆算して強みを記載する
続いて紹介する裏技は、未来の仕事内容をイメージし、そこから逆算して強みを強調する書き方です。就職を希望する企業の業種が具体的に固まっているのであれば、その企業の中でどういった仕事をしたいのかという点をイメージし、そこから逆算して強みを強調するという書き方です。例えば、営業職を希望するのであれば、「将来営業として働くために、学業において心理学を専攻しました。営業先でのやり取りをイメージしながら、顧客心理について特に意識しながら学習してきました」といったような形で書き進めることができます。
周りの書き方を参考にする
また、それでも書き方のイメージがつかないのであれば、先輩社員など周りの書き方を参考にするという手法もあります。どう書けば面接官に響くのか、インパクトにつながる表現とはどういったものか、他者の書き方を参考にすると、自分のOpenESの書き方におけるヒントとなり書きやすくなるでしょう。もちろん、他者の内容をそのままコピーした形では意味がありません。周りの書き方は参考にしつつも、最後は自身のオリジナルで記載しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
OpenESは、企業に対して一気にエントリーシートを応募できますので、非常に便利なシステムではありますが、記載内容に関しては簡略化するのではく、自身の強みや思いを分かりやすく端的にアピールする必要があります。「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」においても、本日紹介した書き方のコツや注意点を参考に、希望する企業へのアピールにつなげていきましょう。