

【具体例あり】高評価な自由形式の自己PRを書く方法


自由形式の自己PRをどうやって書けばいいのか悩んでいる人はいませんか?レイアウトを工夫したり、写真を使ったり、自分の力量でどうにでもなるのが自由形式の自己PR。自由だからこそなかなか書き出しが難しいですよね。今回は自由形式の自己PRを高評価にするためのコツと書き方を解説していきます。漫画形式や新聞形式など、具体的な例をいくつか挙げていくので、自分が伝えたいイメージに合うものを探していきましょう。
目次
そもそも自由形式の自己PRとは?

◇自由形式の自己PRとは
自由形式の自己PRは主に2つに分けられます。1つは紙に書くもの、もう1つは動画を取るものです。動画の自己PRを求める企業は少ないですが、テレビ局などのマスコミ業界や動画制作に関わる企業では多く見られます。今回は動画の自己PRではなく、紙で提出する自由形式の自己PRを解説していきます。
◇通常の自己PRとの違い
通常の自己PRはエントリーシート(ES)の一部に枠を設けられ、そこに文章を書きますが、自由形式の自己PRは特に何の指定もなく提出を求められます。そのため、手書きで書くのかパソコンを使って書くのか、紙のサイズはどのくらいにするのか、自分の写真をどのくらい使うかなどによって、自分の個性を存分に表現ができる点が通常の自己PRとの大きな違いです。
◇企業が見ているポイント
そんな個々人の表現の仕方の違いがわかる自由形式の自己PRから、企業はどんなところを見ているのか抑えておきましょう。
まずは通常の自己PRでも見られているのが以下の3点です。
・自社への熱意と貢献度
・学生の価値観・個性
・思考の深さ
自己PRを書くとき、能力や今まで経験してきたことの中での成果が重視されると思いがちですが、そこまで重要な点ではありません。むしろその人がどんな人なのか、どのくらい熱い気持ちを持って入社を志望しているのかを企業は確認したいのです。
というのも、社会人としての経験がない新卒の採用の場合、仕事で活躍できるかどうかは今のところ誰にもわかりません。それゆえ「この子は育てがいがありそうだな」「この子はうちの会社で活躍できそうだな」といった将来のイメージを膨らませて、企業は採用しています。ですから自己PRでは「その会社や仕事への熱意」「どんな貢献をするのか」「その人の価値観や性格」「どんな思考を持っているのか」ということをアピールして、入社後のイメージを面接官に抱かせるというのが、いうなれば私たちのミッションになるのです。
また自由形式だからこそ見られているポイントもあります。
・表現力
・ボキャブラリーや基礎的な文章力
・全体を構成する力
自由形式の自己PRを求めてくるということは、文章以外からもその人の個性を知りたいという企業の考えの表れです。「どんな発想力を持っているのか」「自分が伝えたいことを工夫して相手に分かりやすく伝える能力があるのか」を見ています。
なお、これらのスキルは仕事をする上でも、例えばクライアントに自社商品をアピールするときや、会議で自分の案を提案するときなどに使います。そのため自由形式だからこそ見られる点は、同時に入社後にどれだけ社員として活躍できるかということにも繋がるでしょう。
ポイントはここ!自由形式の自己PRで抑えておきたい4つのコト
①自己PRの基本構成に沿って書く
自由形式とはいっても自己PRとして変わりはありませんから、レイアウトが漫画風であろうと、基本構成に沿って書いていくことが大切です。自己PRの基本構成は次の通りです。
・アピールしたいことを結論として簡潔に書く
↓
・そのアピールしたいことに絡んだ体験や、アピールしたいことが生まれたきっかけなどの具体的なエピソードを書く
・その体験やきっかけを通して考えたこと、気づいたこと、学んだことを書く
↓
・この経験を経た自分がどんな風に会社へ貢献できるか、どんな気持ちをもって仕事をしていきたいかを語る
この流れを忘れずに、自由形式で自己PRをしていきましょう。
②アピールポイントは一つに絞る
いくら自由だからといっても、「相手にわかりやすく伝えること」を忘れてはいけません。そのため、アピールすることは1つに絞りましょう。そうすることで訴えかける力が強くなります。なお、そのアピールポイントに関連するエピソードは1~3つ挙げるのがベストです。具体的なエピソードも多すぎるとかえって読みにくくなってしまいます。
③最後に俯瞰して見やすい構図になっているかチェックする
通常の自己PRの場合は記入欄からはみ出ていないかや、文章が斜めになっていないかなどを気にするだけでよかったのですが、自由形式の場合は全体としての構成、見やすさ、デザイン性なども最後に確認しないといけません。きちんと順序よく伝わる構成になっているか、読みやすいかなどを今一度確認して提出しましょう。
④奇抜すぎるのはNG
自由形式とはいえ、自分の個性を出すために白紙で出したり、絵だけで表現したり、会社への配慮がなっていないなど、マナーがなっていないものは即落とされます。前述した通り、相手の立場を考えて自分が伝えたいことを分かりやすく伝えるスキルも、ここでは問われているのです。奇抜にはせず、社会人としてのマナーを考えた範囲で自分をアピールしていきましょう。
【具体例あり】自由形式の自己PRを表現する方法

①図やイラスト、写真を用いる
自由形式なので、文章だけの通常の自己PRではできないことを取り入れましょう。
図やイラストを用いることで見やすく、わかりやすいものになりますし、自分が写った写真を載せることで、就活の証明写真とは異なる普段の自分をアピールすることができます。
②キャッチコピーを用いる
最初に自分がアピールしたいことを簡潔に述べる際、キャッチコピーを用いると採用担当者の興味を引き、読んでみようと思わせられます。自分の性格を物にたとえてみたり、もともとあることわざをもじって自分の個性を表してみたりしてはいかがでしょうか。
③自分の人生を年表にしてみる
自分の人生を年表にして表現するのも方法の1つです。ただし、すべての出来事を詳細に書いてしまうと何をアピールしたいのか分かりづらくなってしまうので、例えば紙の上部に年表を書き、アピールしたいエピソードがあった年だけ目立つようにします。そしてそのエピソードの詳細やそこから学んだこと、会社で貢献したいことを吹き出しにして紙の下部に書いてみるのはいかがですか。1つのエピソードをピックアップすることで分かりやすくなるほか、紙の上部にある年表に気になるエピソードがあれば、面接のときに企業側から聞いてくれるかもしれません。そこでまた違ったアピールができるでしょう。
④漫画風にレイアウトする
自己PRの基本構成に沿って、漫画風にアレンジしてみるのも面白いかもしれません。漫画好きであればその人柄もアピールすることができます。絵があまりかけなくても、漫画のコマ割を使って全体を構成し、あとは写真を用いて人物を登場させれば問題ありません。順序よく説明ができるので、全体的にわかりやすい流れで自己PRができます。
⑤新聞風にレイアウトする
小学生や中学生のころの学級新聞のようなイメージで自己PRを書いてみましょう。文章を多めに書いて表現したい人にはおすすめです。文字が多くても、文字の大きさに強弱をつけたり、文字の太さ、文字のデザインを工夫するだけで読みやすさが変わります。
⑥すごろくのレイアウトで人生を表現する
人生ゲームのようなすごろくの形式で今までの経験を書いていくのも面白そうです。ただし、経験の羅列になってしまう可能性があるため、年表の場合のように1つのエピソードをピックアップしてその詳細を書き、何をアピールしたい自己PRなのかをはっきりさせることを忘れないようにしましょう。
⑦SNSのデザインを用いてレイアウトをする
よくあるSNSのデザインを用いて自己PRを作ると、わかりやすさや遊び心を感じられ、他の自己PRと差別化することができます。LINEのトーク画面やツイッターの投稿欄、インスタグラムなどを参考にしてみてはいかがでしょうか。
⑧体験価値を用いてみる
体験価値とは、五感を使って相手に体験をさせることで印象付けを促すことなどを言います。自己PRでは、例えば紙の扉を作って扉を開くと文章が書いてあったり、アピールしたいことや経験などをクイズ形式にして、実際に解いてもらうことで印象を持たせる、質問を投げかけるような文章を挟みこんで書くなどがあります。ただ読ませるのではなく、エンタメ性を出すことで他の自己PRとの差別化ができるでしょう。
⑨色は基本の3色を決めて、白黒コピーになることも考えよう
色を用いて文字を目立たせたり、イラストを書いたりすることもできますが、あまりにもカラフルだと逆にまとまりがなくなってしまうので、中心に使う色は3色までにするとまとまりが出ます。また企業によっては提出された自己PRを、白黒にコピーして複数の面接官に渡すことがあります。そのため、色遣いに頼ってしまっても、そこまで効果がない場合もあります。その点も念頭に入れてレイアウトをしていきましょう。
⑩公務員だからこそ個性を見せるための工夫をする
公務員採用試験でも自己PRを自由形式にする場合があります。
「公務員だからお堅く…」と考えてしまいがちですが、その人らしさを出して、今後どのように活躍できるか、どんな信念をもって働けるかをアピールすることは公務員採用であっても大切なところです。公務員ということにとらわれずに、自由に自己PRをしましょう。
最後に!自由形式の自己PRを書くときの注意点
◇一番重要なのは中身!
レイアウトの具体例をご紹介してきましたが、一番重要なことはレイアウトがどんなものであるかではありません。大切なのは「どんな自己PRであるかどうか」です。そのためには自己分析をしっかりとおこなって、自分はどんな価値観を持っていて、なぜその企業へ入りたいと思ったのか、入社したら自分のどんな強みが活かせるのかを理解する必要があります。
また自分が受ける企業がどんな人材を求めているのか、どんな働き方をするのか、どんな業務を行っているのかも知る必要があります。なぜならここが理解できていないと、自分の強みを入社後にどう活かせるのかがわからないからです。会社説明会や企業の採用ページ、ホームページを見ること、OBやOG、社員から実際の働き方や社風を聞いてみるなど、企業分析もしっかりとおこないましょう。その上で高評価の自己PRができます。
まとめ
自由形式の自己PRを書くために、書き方のコツや具体的な例をご紹介してきましたが、自分に合う方法が思いつきましたか。新卒の就活の自己PRは、就活支援サイトや就活攻略本に載っているような文章ばかりが目立ち、本当の個性を感じづらいという点から自由形式の自己PRを求める企業が出てきています。そんな意図も考えながら、自分の性格が表現できる伝え方は何か考えて、ぜひ楽しんで作成してみてください。
よくある質問
Q. 自由形式の自己PRとは何ですか?
Q. 通常の自己PRと自由形式の自己PRの違いは何ですか?
Q. 企業が自由形式の自己PRで見ているポイントは何ですか?
Q. 自由形式の自己PRを書く際に抑えておくべきポイントは何ですか?
Q. 自己PRの基本構成とは何ですか?
Q. 公務員採用試験で自由形式の自己PRを書く際のポイントは何ですか?
Q. 色を使う際の注意点は何ですか?
Q. 自由形式の自己PRで使えるレイアウトはありますか?
Q. 自由形式の自己PRのコツは何ですか?
Q. 自由形式の自己PRで注意すべきNGポイントはありますか?
Q. そもそも自己PRには何を盛り込むべきですか?
Q. 自由形式の自己PRの文字数はありますか?
Q. 自由形式の自己PRは紙とPCどちらで書けばよいでしょうか?
Q. 書式自由の自己PRに自分史を利用するのはどうですか?


監修者
熊谷 直紀
監修者熊谷 直紀
横浜国立大学理工学部卒。株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

— MeetsCompany【25卒26卒】 (@Meets_Company) January 29, 2025
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