ガクチカで「ゲーム」を用いるのはアリ?注意点やコツを紹介!
面接でよくきかれる質問の一つである「学生時代に力を入れたこと」略してガクチカ。しかし何を書けばいいのか分からないと悩む就活生も多いのではないでしょうか。「学生時代に打ち込んだことはゲームだけど、ゲームってガクチカに用いてもいいのだろうか」そう悩んでいる就活生もいるでしょう。そこで、今回は、ゲームをガクチカに用いる際の注意点やガクチカ作成時のポイントを解説していきます。ガクチカのテーマに悩んでいる就活生はぜひ参考にしてみてください。
目次
ガクチカで「ゲーム」を用いるのはアリなのか?
結論は「アリ」
ガクチカでゲームを用いても問題ありません。ただし、学生時代に最も力を入れたことがゲームだという明確な理由がある場合に限ります。
本来であれば、ゲームは「趣味は何ですか」「休みの日は何をして過ごしていますか」などの質問で伝えるべき内容であり、学生時代に打ち込んだこととして話してしまうと「学生時代に頑張ったことはないのかな」と思われてしまう可能性があります。
ガクチカでゲームを題材にしたいのであれば、あえてゲームに力を入れた理由や、取り組み方、成長過程はきちんと伝えるようにしましょう。
「ゲーム」を用いたガクチカのメリット
ガクチカにゲームを用いるメリットをご紹介します。
業界によっては好印象を与えることができる
ゲーム業界やクリエイティブなスキルが必要な職種では、ゲーム経験がプラスになることもあります。そのような業界を志望している場合は、積極的にアピールしてもいいでしょう。
面接官の印象に残る
ガクチカにゲームを用いることは、良くも悪くも印象に残りやすいです。多くの就活生がガクチカでアルバイトやサークルのエピソードを用いる中で、ゲームのことを話すだけでも差別化することができますし、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。ただし、ゲームに対してあまり良い印象を持っていない採用担当者もいるため、きちんと仕事につながるような内容を話すことが大切です。
ガクチカで「ゲーム」を用いる際の注意点
ガクチカがないからゲームを用いている印象を与えないようにする
学生時代に力を入れたことがないため、ゲームのエピソードを話していると思われないように注意しましょう。正直、ゲームは趣味ととらえられる場合が多いです。アルバイトやサークル活動をせずにゲームしかやってこなかったと思われないように必要があります。万が一、他のエピソードをきかれた場合に答えられるよう、ゲーム以外のエピソードも用意しておくといいでしょう。または、「大学時代、サークル活動やアルバイトなど様々な経験を経てきましたが、最も力を入れて取り組み、成果を出すことができたのはゲームです。」のように、あえてゲームのエピソードを話していると伝えると、ゲームに対する印象も変わるでしょう。
チームプレーができない印象を与えないようにする
ゲームに対するイメージとして、コミュニケーション能力がない印象を与えてしまう可能性があります。個人プレーだけではビジネスはできないため、チームプレーができない印象はマイナスな評価につながってしまいます。ゲームにもさまざまな種類があり、他人と協力してプレイするものもあるため、個人プレーだけでなく、人と協力して何かに取り組めることをアピールしましょう。また、オンライン対戦で外国人とプレイをして、生きた英語力がついたなど、他の人があまり経験したことのないエピソードを話すと、面接官の興味を引くこともできますし、印象にも残りやすいでしょう。
ガクチカで企業が知りたいこととは?
すべてのガクチカに共通する、企業がガクチカのエピソードから何を知りたいのかということを確認していきましょう。相手が何を求めているのかわかることで、ガクチカの話で何に重点を置いたらいいのかがわかります。
①どのくらい思考力があるか
思考力は簡単に言えば「考える力」、何かに対して様々な方向から考え、物事をとらえ、問題があれば最適な解決方法を選択していく力です。商品を売る時や、アイデアを出すときなど仕事においても大切な力になっています。
企業は学生に「今まで頑張ったこと」を聞くことで、その頑張った過程でどのような考え方をして取り組んでいったのかを見ているのです。
②なにがモチベーションになっているか
「頑張ったこと」であるならば、「頑張ろう」と思った気持ちがどこかにあるはずです。
仕事においても「取り組むぞ!」という気持ちをもって仕事をしてほしいと企業は考えています。そのため、学生が何にモチベーションを感じるのかを確認することで、実際に業務に着いたときのイメージができます。
③社風とマッチする人物か
社風や雰囲気に合わない会社に入社してしまうと、入社後にギャップが生じてしまい、早期退社につながる可能性があります。企業は新入社員になるべく長く働いてもらいたいため、入社後のミスマッチを減らしたいという意図もあります。そのため、企業は学生の過去のエピソードを通して、その人が何を考えてどう行動したのかを知り、人柄を見極め自社とマッチしているか判断するのです。
④学びを得ているのか
ガクチカでよくある伝え方として「経験を詳細に説明しただけになってしまう」というのが挙げられます。何かに取り組んだときに、何も感じずにやる人よりも、その過程の中でいろいろ考えながら学ぶ人のほうが、今後業務についた際にゼロから1を生み出せる可能性があると考えます。そのため「頑張ったこと」を通して「何を学んだのか」を企業は知りたいのです。
⑤伝える力があるか
最後は基本的なコミュニケーション能力です。何も知らない人(面接官)に対して、きちんと分かりやすい言葉で自分の経験を伝える能力があるのかどうかも見ています。
エントリーシートでガクチカを書く際は、論理的で伝わりやすい文章を書くよう意識をしましょう。自分が経験したエピソードなどを文章にする場合、どうしても主観的になってしまい、客観的な文章を書くことが難しいです。エントリーシートでは文字数も限られているため、省略してエピソードを伝えようとすると、前後で繋がりの無い文章を書いてしまったり、話が飛んでしまいがちになります。就活では、いかに自分の考えを上手く伝えることが出来るかが重要なので、読み手のことを考えて表現することが大切になってきます。
ガクチカで「ゲーム」を用いるときのコツやポイント
採用担当者がガクチカから知りたいことをふまえて、ガクチカを作成する際のポイントを紹介していきます。
目標や目的を組み込む
ガクチカでゲームを用いる際に必ず触れておきたいのが、「なぜゲームに力を入れて取り組もうと思ったのか」という目的の部分です。「ゲームの世界大会で優勝するため」「ゲーム制作に興味があった」など、ゲームに打ち込んだ目的は人によって異なるはずです。その目的を通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。
具体性を持って書く
成果や取り組んだ内容を説明するときは、数字を入れたり具体性をもって書くことで説得力がアップします。たとえば「ゲームの大会でよい結果を出しました」だけでは、採用担当者には具体的にどのくらいのレベルの大会で、どれくらいすごいことなのか分かりません。そのため、「ゲームの世界大会で優勝しました」「○○というゲームを制作しました」など具体的に書き、採用担当者に「あなたがどのような結果をだしたのか」「どのような取り組みをしていたのか」がイメージしやすくなるようにしましょう。
また、成果を説明するだけでなく、成果を出すまでの過程も説明することが重要です。
ゲーム経験から身に付いたことをアピールする
ゲームに力を入れて取り組んだことで何を得たのか、成長した点を伝えましょう。
アルバイトやインターン経験をガクチカに用いる際と同じように、ゲームでも得られた力を強みとしてアピールする必要があります。たとえば、「時間や労力をかけてやり抜いたことで忍耐力がついた」「ゲームの攻略を探し求めることで問題解決力がついた」など、ゲームを通じて身に付いたことをしっかりアピールしましょう。
学びをどう入社後活かすかまで言い切る
エントリーシートや面接では、自分が企業に何を貢献できるかを伝える必要があります。そのため、ガクチカでも最終的には「ゲームから身に着けた力を入社後どう活かせるのか」という内容に繋げなければなりません。アピールポイントをどう活かすのかを伝える場合、大切になるのは、企業や志望する職種でどんな人材が求められているのかです。企業が求める人物像と強みが一致すると、グッと評価がアップします。企業が求める人材をきちんと把握し、学んだことを活かして貢献したいと伝えることで、採用担当者も自社で活躍できる人材だと感じてくれるでしょう。
【例文付き】インターン経験でガクチカを書く方法/書き方
ガクチカの作成方法を例文を用いて解説していきます。基本構成に沿って書くだけで魅力的なガクチカを作成することができますので、ぜひ活用してみてください。
①結論
ガクチカに関わらず、すべての質問の回答で意識していきたいのが、結論から述べることです。結論から書くことで、その後の内容が伝わりやすくなります。
結論から書く際によく使われる文章構成がPREP法です。
PREP法とは(Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論))の頭文字をとったものです。
PREP法を用いることで、要点をつかんだわかりやすい文章が作れるようになります。たくさんの就活生と面接をする採用担当者にとって、端的で分かりやすい文章は好印象を与えるはずです。また、PREP法に当てはめることで、話の構成も考えやすくなります。文章構成を考えることが苦手な方はどんどん活用していきましょう。
(例文)
私が学生時代に最も力を入れたことは、世界大会を目指して行ったゲームです。
②目的/目標、課題
なぜ取り組んだのかというきっかけの部分をきちんと説明しましょう。
きっかけを通して採用担当者は就活生の人柄を知ろうとしています。目的に関しては、できる限り具体的に書くことで信憑性がアップします。
(例文)
私は、もともとゲーム制作に興味があり、ゲームの研究をするためにさまざまなゲームに取り組んでいました。その中の一つである格闘ゲームに世界大会があることを知り、格闘ゲームの世界大会に挑戦するために、日々練習を継続して行っていました。
③行動
次にどのような業務を体験したのか、課題をどのように解決したのかを説明しましょう。具体的な数字を用いて、どのように取り組んだのかを伝えることが大切です。
(例文)
アルバイトやサークル活動も行っていたため、ゲームにさける時間は少なかったですが、1日2時間は必ずゲーム練習にあてると決め、目標達成のために取り組みました。その結果、ゲームで世界大会に出場することができました。
④学び
最後の部分では、結果だけを伝えるのではなく、「何を学んだのか」「何を仕事で活かすことができるのか」を伝え、しっかりとポテンシャルの高さをアピールしましょう。
(例文)
この経験から、目標を達成するためにはコツコツと努力する力が大切であることを学ぶことができました。また、時間や労力をかけてやり抜いたことで忍耐力がつきました。これらの力を仕事でも活かしていきたいと考えています。
まとめ
ガクチカでゲームを用いる場合について解説してきましたが、いかがでしたか。ゲームを題材にすること自体は問題ありません。しかし、伝え方に注意しなければマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。しっかりとポイントをおさえて魅力的なガクチカを作成しましょう。