ESに添削が必要な理由と対策法をご紹介|採用試験で悩んでいる方必見!
ES(エントリーシート)の作成は、就職活動生から企業へのファーストアプローチとも言われ、多くの学生にとって最初の難関となるでしょう。ESは自分一人でも作成することができますが、結論として、どれだけ自信があっても第三者に添削をしてもらったほうがよいと言えるでしょう。
「なぜESの添削をしてもらわなければならないのか」はっきりと理由を理解していたほうが依頼する際にも有意義にことが運びやすいものです。そこで今回は、ESの添削をしてもらったほうがよい理由と、依頼する上で気を付けておきたいことを解説します。
目次
採用試験を有利に進めるために、なぜESの添削が必要なのか?
ESを第三者に添削してもらうことは、結果として採用試験を有利に進めることにつながります。中には、「第三者に自分のESを見られるのは抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、まずは添削の具体的なメリットを確認していきましょう。
採用される可能性を少しでも高める
添削を頼む相手として、就職活動をして採用された経験がある人や、すでに社会人であることが前提として挙げられます。どのようなESを書けば採用される可能性が高まるか、自身の経験上知っている場合も多いでしょう。
一方、これから就職活動をする人はまだ経験が浅く、どのようなESがよいのかも知りません。どのようなESがよいのかを知らない状態で作成するよりも、知っている人に聞いて作成したほうがよりよい仕上がりになるでしょう。
誤字や脱字等の有無を気付くきっかけにもなる
ESを第三者に見てもらうと、自分で確認したときには気付けなかった誤字や脱字を見つけてもらえることもあります。自分ではすでに内容がわかっているため、いくら気を付けていても流すように読んでしまうこともあるでしょう。
また、誤字や脱字はなくても、文章が適切な表現になっていないことも多いものです。こうした点でも、第三者に目を通してもらうメリットは大きいと言えるでしょう。
言葉の伝わり方は、受け手によってさまざまです。自分では当たり前と思っていた言い回しでも、文章にすると伝わらないこともあります。普段の会話なら、少々言い回しが間違っていても話し方のニュアンスなどで読み取ることができるため、文章にして伝える機会がないと案外気づきにくいものです。
ESで大切なことは、誰が読んでもわかる文章であること。第三者に添削してもらうことで、言いたいことを適切に表現でき、より伝わりやすい文章を作成する近道となります。
何ができていないかを知るため
ESは、その人のことを具体的に知ることができる内容である必要があります。第三者に見てもらうと、何が原因で抽象的な表現になっているのかを知ることができます。
本来掘り下げて説明しないと他人には伝わらないことでも、「自分では理解することができるから」と、簡単な言葉でまとめてしまう傾向にあります。
第三者がそうした文章を目にすると「これは具体的にどういったことなんですか?」と、疑問をもつこともあるでしょう。「自分では説明できているつもりでも、実はできていないこと」にも気付くことができるのです。
面接を有利に進めるためのヒントを得るため
面接は、ESの内容から話題を選んで進められることが多いため、ESに企業の知りたい内容が盛り込まれていたほうが有利になると言えるでしょう。
面接を多く経験していくと、どのような話題が好まれるのかを知るようになるでしょう。そのような場合にも、選考状況に応じてESの添削をしてもらうことで、ESに対する具体的なフィードバックを得ることができ、次の面接にも活かすことができます。
それがESに対するものであっても「企業はこういうことを知りたいと思います」のようなフィードバックがあれば、面接でどういう話題が選ばれやすいのかがわかり、事前に対策しておくこともできます。
自分史に活かせるから
ESの形式はさまざまですが、自分の育ってきた環境や歴史を振り返るような自分史を求められることもあります。自分史を作る上で大切なことは、他人から見たあなたがどういう人なのかということです。
第三者に見せる前提で作成すれば、自分一人で作るよりも「自分のことを理解してもらおう」という意識もはたらきやすくなります。そのため、人に伝えるための文章を作る際には、添削が有効と言えるでしょう。第三者がどれぐらい自分のことを理解できる文章なのかも知ることができます。
ESの添削を頼む際のポイント
ESはたくさんの人に見てもらうよりも、相手を絞ったほうが効果的です。ESの作成方法には正解がなく、人によってアドバイスも変わるため、あまり多くの人に頼んでしまうと、かえって混乱してしまうでしょう。
では、具体的にどのような基準で依頼する人を選べばよいのか、詳しく見ていきましょう。
志望している企業に詳しい人かどうか
提出する企業や業界に詳しい人であれば、どんな内容のESが評価されるのかがわかるでしょう。これに該当する人は、その業界で働いている、もしくは働いたことがある先輩などが挙げられます。
そうした人たちは自分が目指している業界での採用試験の経験があったり、実際に仕事もしていたりするでしょう。企業が求めているのは、どのような活躍ができるかどうかなど、添削を依頼する相手を決める際「その仕事に詳しい人かどうか」が大事な条件だとわかります。
ESの添削に慣れている人かどうか
相手が日常的にESの添削をしている人なら、その信頼性も高いと言えます。それだけ頼まれることも多いとなると、どのようなESが評価されるかについても熟知しているでしょう。就職活動支援のプロである就職活動エージェントなどがこうした人に該当します。
数ある支援会社の中から、何を基準に相談相手を選べばよいか迷うこともあるでしょう。そうした際に、実績は何よりの証になります。例えばDYMは、企業への新卒紹介で業界トップの実績を誇っています。ESの添削に関しても、豊富なノウハウで就職活動生をサポートしてくれるでしょう。
適切なアドバイスをもらえる人かどうか
適切なアドバイスをもらうことができるのかは、実際に頼んでみるまでわからない部分でもあります。ですが、相談する前にも判断できる基準はあります。「周囲からの信頼が厚い」「ESの添削をよくお願いされている」などが挙げられるでしょう。
周りの就職活動生にどんな人にESを見てもらったか、もしくは頼もうと思っているのかを聞いてみることも参考になります。人から信頼されているというのは、適切なアドバイスをしてくれることの表れとも言えるでしょう。
文章力が優れている人かどうか
文章へのフィードバックをする以上、しっかりとした文章を作れる人に頼むのは必須条件でしょう。ただ相手の文章力を確認する機会がない以上、その判断も難しいものです。
「話をわかりやすくまとめられる」「内定をいくつももらった経験がある」などが挙げられるでしょう。前項と被る部分はありますが、文章には人となりが表れるということを念頭において、頼む相手を考えてみてください。
ES添削を頼む際の注意点
ESの添削は、目ぼしい相手を見つけて頼めばよいというだけのものではありません。頼む際の自分の心がけによって、同じ相手に頼んでも結果が大きく変わってきます。有意義なものになるかどうかは、相手だけでなく、自分にも責任があります。ここからは添削を頼む際に、注意しなければいけない点を確認していきましょう。
まずは自分でESをしっかりと確認
ESを添削してもらった後、自分で修正するとはいっても、何もかもを丸投げするつもりで依頼するのはやめましょう。依頼前のESが多少不完全であるのは仕方なくとも、自分で調べて改善できるところは最低限事前にやっておいたほうがよいと言えます。
フィードバックは、自分のベストを尽くした上で足りないものを知るからこそ意味があります。深い知識を得るためには、まずは自分から知る努力を怠らないことが大切です。
信頼できる人に添削を頼むことが大事
添削を頼む際に、相手が何者かと同じぐらい重要なのが相手と自分との関係性です。ESの添削は意外と骨が折れる上、添削をした本人が得をすることはあまり多くはないでしょう。
先輩など、以前から信頼できる相手がいればよいですが、あまり面識のない相手に頼む場合には、添削を依頼するやり取りの中でいかに信頼を得るかが鍵となります。
質問内容をまとめることが大事
ESを添削してもらい、足りない部分を指摘してもらうのも有意義なことですが、事前に自分でも質問内容をまとめておくことが大切です。
事前に「自分はこういうことを知らない」「自分にはこういう部分が足りない」と分析しておくことで、指摘された際の理解度も変わってきます。また、自分が知りたいことをまとめておくと、添削してくれる相手にどのようなESに仕上げたいのかを具体的に伝えることができます。
結果として「第三者の添削を介したことで、自分の意志が反映されていない文章になってしまった……」という事態も避けることができるでしょう。
添削依頼のメールは丁寧に書く
人にものを頼む以上、当たり前のことではありますが、添削依頼のメールは相手に失礼のないよう、ビジネスメールのマナーを守って送らなければいけません。また、ただマナーを守っていればよいというだけの話ではありません。
ESの添削には、想像以上に時間が必要です。頼む相手は、忙しい社会人であることがほとんどでしょう。メールの文面一つを取っても、注意を払わなければならないことがわかります。
添削依頼のメールを送る際のポイント
添削依頼のメールを送る際、具体的にはどのような点に気をつければよいのか、具体的に見ていきましょう。
用件を分かりやすく書く
知人からの紹介など、直接面識のない相手に頼むこともあるでしょう。そうした場合、相手からすると、見覚えのないアドレスから突然メールが送られてくることになります。一目見て、「誰が、どのような要件でメールを送ってきたか」が明確にわかるようにしておく必要があります。
具体的に、メールの件名は「【ES添削のお願い】○○大学 自分の名前」のように書くとよいでしょう。「ESの添削をしてほしいんだな」と相手に用件が伝われば、相手を驚かせることもありません。
宛名と署名を書く
ビジネスメールでは、文章の最初に宛名、最後に署名を書くのが一般的です。ES添削の依頼メールを作成する際にも、このルールに沿って作成するようにしましょう。宛名には、その人が働いている企業名、所属部署、お名前を書き、その文章がその人に宛てられたものだということを明確に示しましょう。
本文を書き終えたら、その下に自分の大学名、氏名、メールアドレスや電話番号を書き、自分が何者なのかを相手にしっかりと伝えます。
敬語の使い方を間違えないようにする
社会人に比べると、日頃から敬語を使い慣れていないため、間違えも多くなってしまうでしょう。多少間違っていても、誠意が感じられればそこまで気になりませんが、誠意というのは「間違えのないようにしよう」という心構えが表れるものです。
特に間違えやすいのは「ご連絡させていただきました」などの文面でしょう。この場合、連絡しているのは自分なので、自分に対して敬語を使っていることになり敬語としては誤りとなります。
敬語は、単に言葉遣いを丁寧にすればよいというものでもありません。正しい敬語のルールを調べながら、間違えのない言葉遣いでメールを作成するようにしましょう。
メールを送る際は、時間帯に配慮する
メールを送る際には、文面だけではなく、送る時間帯にも気を配らなければなりません。早朝や深夜など、常識外れな時間帯に連絡してしまうと失礼にあたります。「メールなんだから、好きなタイミングで見れるのではないか」と思ってしまう節もあるかもしれませんが、気をつけましょう。
相手がメールの通知設定をしていれば、例え見るのを後回しにしたとしても気が散ってしまいますし、メールが届いた時間も残るので「夜遅くまでこの人は何をしているんだろう」などと思われかねません。常識や相手の迷惑を踏まえた上で、メールは日中に送ったほうがよいでしょう。
添削をしてもらったら、お礼を伝える
添削をしてもらったら、その場でお礼を伝えるのはもちろん、なるべく早いタイミングでお礼のメールを送るようにしましょう。就職活動をサポートしてくれた人に対して、就職活動生が返せるものは、感謝の気持ちとアドバイスを就職活動に活かすことです。
メールなら、もらったアドバイスがどう役立ったかを整理した上で、文面でしっかりと伝えることができます。自分のアドバイスが役に立っていることがわかってこそ、アドバイスをしたほうもやりがいを感じられるでしょう。
まとめ
ESを信頼できる相手に添削してもらうことは、就職活動を有利に運ぶうえでも重要です。ES自体の完成度は、採用試験の結果を左右することはもちろん、ESの添削を経ることで、企業がどんな人材を求めているのかが見えてくるからです。
また、ESの添削を通して社会人と接することで、実際に働き始めた際のマナーを身につけることもできます。以上を踏まえると、さまざまな点でメリットの多いESの添削を依頼することで、より有意義な就職活動となり、希望する企業へ一歩近づくことができると言えるでしょう。