グループディスカッションの役割で難易度が大幅に変わる?あなたに合っている役割はなにか?
就活の選考の中で唯一、自分以外の学生と一緒に選考をする「グループディスカッション」。ディスカッションを進める上では様々な役割が必要になりますが、その役割によって難易度が大幅に変わることをご存知でしょうか。「グループディスカッションの対策がまだできていない……」と、焦っている人も大丈夫。当記事では、そんな学生の皆さんに向けて、グループディスカッションの役割ごとの特徴と難易度を解説します。これらを事前に押さえておけば、賢く就活を乗り越えることができますよ。
目次
グループディスカッションは役割で難易度が違う
グループディスカッションは、先ほども述べたように、役割によって難易度が違ってきます。そこまで難しくないけれどアピールのしやすい役割や、反対に、難しい割にあまりアピールできない役割もあります。最大限あなたの強みを活かせるグループディスカッションにするために、あなたの適正と、役割ごとの難易度を合わせて、どの役割をするべきなのかを事前に決め、グループディスカッションに挑みましょう。
グループディスカッションではさまざまなポイントが見られている
多くの企業が新卒の選考にグループディスカッションを取り入れていることから、グループディスカッションは企業にとって、さまざまなポイントを見ることができる機会だということが分かります。
選考に向き合う姿勢や他の学生とのやり取りから人間性を見たり、ディスカッション中の発言内容から論理的思考能力を見たり、他人との意見の出し合いと調整の様子から柔軟性を見るなど、就活生はさまざまな視点から評価されているのです。それぞれの役割で、どんな部分をアピールできるかということも一緒に考えておきましょう。
グループディスカッションの役割と難易度
ここでは、就活のグループディスカッションで存在する役割やタイプを、5つに分けて詳しく紹介していきます。それぞれ役割の難易度や注意点、企業の面接官にアピールできるポイントが違いますので、その違いを押さえ、あなたがどの役割につくべきなのかを考えていきましょう。
ファシリテーター
ファシリテーターは、ディスカッションを進行する役割のことで、難易度は少し高めです。複数のメンバーをまとめるリーダーシップと、異なる意見を整理する論理的思考力が必要になり、うまくファシリテーターをこなすことができると、このスキルを評価してもらうことができます。
後ほど詳しく紹介しますが、グループの輪を乱す「クラッシャー」がいた場合、進行を妨げられてしまう可能性がありますので注意が必要です。
タイムキーパー
ディスカッションで時間通りに結論を出せるよう、時間管理をするのがタイムキーパーです。基本的にはしっかりと時間を確認し、メンバーに伝えていれば良いため、グループディスカッションの役割の中では最も難易度が低く、その割にアピールのしやすい立ち位置になります。
時間を仕切るという事は、ファシリテーターの補佐のような役割を担うことになり、強く存在感を示すことができるからです。
書記
書記は、ディスカッション中に出た意見を書き出す係です。書くだけ、と考えると簡単なようにも見えますが、要点をすばやく抜き出して整理する能力が必要なため、実はファシリテーターよりも難しい役割です。
また、要点を抜き出し整理することや文字を書くことは時間がかかる作業であるため、「ただ文字を書く人」になってしまうことでなかなか発言ができず、アピールもうまくできなくなってしまう危険性があります。よほどの自信がある場合やこの分野が得意でない場合は、避けたほうが無難な役割です。
クラッシャー
これは、役割ではなく人のタイプの名称ですが、人の話を聞かなかったり、そもそもディスカッションのテーマを否定したりしてグループの輪を乱す存在を「クラッシャー」と呼びます。
残念なことに就活には少なからずこのクラッシャーが存在しており、同じグループになった場合には被害を受けることがあります。同じグループにクラッシャーがいると基本的に話し合いが進まず、他の学生が思うように発言ができなくなってしまうため、ファシリテーターは注意が必要なのです。
その他
役割につかなかった人は、その他のメンバーとしてディスカッションへ参加します。役割につかなくても、アイデアをたくさん出したり、最後の発表で話し手に立候補したりするなど面接官にアピールする方法は他にもありますが、やはり最初の段階で何か役割を持っておくことをおすすめします。
役割さえ持ってしまえば、後は基本的にその役割を果たせば良いので、何をして良いか分からず発言できなくなってしまうことも避けられます。
役割に迷ったら「タイムキーパー」がおすすめ!
役割をいくつか紹介してきましたが、特にやりたいものがなかったり、何が向いているか分からなかったりという人には、タイムキーパーをおすすめします。
先ほど解説した通り、タイムキーパーは「難易度が低く、その割にアピールがしやすい役割」だからです。時間管理をする上で発言する機会も多いため、存在感があり、面接官の印象に残りやすいと考えられます。
どの役割について良いか決められない人は、先に自らタイムキーパーに立候補してしまうのも、一つの作戦です。
グループディスカッションで役割に関係なく意識するポイント
グループディスカッションでは、それぞれの役割ごとに難易度やアピールできるポイントが違うことをお分かりいただけたかと思います。
一方で、どの役割についたとしても関係なく、グループディスカッションで必ず意識するべきポイントがいくつかあります。以下で紹介するポイントについては、どんな企業のグループディスカッションでも忘れずに意識しましょう。
積極的に発言する
グループディスカッションでは、複数の学生がグループに存在するからこそ、その中で比較され、評価されます。
選考へ積極的な姿勢を持っているか、あまり発言をせずただっているだけなのかでは、前者の評価が良くなるのは当然ですよね。どの役割になっても、発言する回数には気を付けたいものです。特に役割につかなかった人は、役割を持っている人よりも多く発言できるよう意識しましょう。
相手の意見を否定しない
面接官は、グループディスカッションでの振る舞いを見ることで、いざ企業に入って働く際に、その学生がどのような態度をとるのかを判断します。相手の意見を否定し、自分の意見ばかり押し通す人は、企業という組織に入った時に、仕事をうまく進めることができませんし、そもそもそのような人と一緒に働きたいとは思わないはずです。
また、他人の意見を取り入れることができないと、新入社員としてなかなか成長できないとも考えられるため、このような行為は避けましょう。
論理的な根拠を述べる
他の選考と比較して、グループディスカッションは「論理的な思考力を持っているかどうか」を判断しやすい選考方法です。事前に準備のできるエントリーシートや面接と違い、当日その場で伝えられた議題に対して、違う意見を持つ他人を巻き込みながらディスカッションを行う必要があるため、どのような発言をするかの準備が事前にできないからです。
発言をするときには自分の直感でアイデアを出し、「なんとなくそう思う」など理由付けすることは避け、自分の発言に対して論理的な根拠を述べることができるようにしましょう。論理的思考力はすぐに身につくものではありませんので、普段から意識しておくと良いでしょう。
自分が一番得意な役割を事前に見つけておこう!
さて、それぞれの役割について解説していきましたが、いかがだったでしょうか。グループディスカッションでどの役割を担当しようか、目途はつきましたか。
難易度やアピールできるポイントに合わせて、あなたがどの役割につき、その結果どんなことをアピールできそうなのかを、事前に考えておきましょう。あなたの強みを一番活かせる、「得意な役割」を見つけておくと、自身をもってグループディスカッションに参加することができますよ。
まとめ
ここまで、就活のグループディスカッションにおける、役割ごとの特徴と難易度を解説してきました。
グループディスカッションの対策ができておらず不安だった人も、この記事を読むことで自信を付けられたでしょうか。グループディスカッションでは、どんな役割を持つかによって難易度が大幅に変わります。あなたの魅力を一番アピールできる役割を見つけて、賢くグループディスカッションに参加してみてくださいね。