グループディスカッションのテーマをご紹介【例多数】!
様々な企業で取り入れられているグループディスカッションは、個別の面接とはまったく違うため、どうアピールすればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。通常の面接とは違い、発言のタイミングや雰囲気作りなどさまざまなポイントがあります。テーマが当日発表されることも多く、準備の方法もわかりにくいという悩みもあります。そこで今回は、グループディスカッションでなにを見られているのかという注意点と、よくあるテーマをご紹介していきます。
目次
グループディスカッションとは?
グループディスカッションとは、就職活動における面接の手法のひとつです。複数人の学生でグループをつくり、与えられたテーマをもとに議論させたうえで、グループとしての結論を出させ、グループで出した結論を発表させる場合もあります。テーマはあらかじめ伝えられるのではなく、その日に伝えられます。同じグループとなる学生もその日初めて会う人がほとんどです。初対面の相手と知って間もないテーマで結論を出すために、役割を決めて意見を出していく姿が見られます。
グループディスカッションで見られるポイント
グループディスカッションで、企業側の採用担当者は何を見ているのでしょうか。グループディスカッションであなたが見られているポイントについてみていきましょう。
ポイント①理論性
採用担当者が見るポイントの一つ目は、議論の際にどれだけ理論的に自分の意見を言えるかです。グループディスカッションでは、与えられたテーマに基づいてグループ内で議論を行います。結論だけでなく、なぜそう考えたのかという理由や根拠を理論的に話せるかどうかは重要なポイントです。
ポイント②積極性
採用担当者が見るポイントの二つ目は、グループディスカッション中どれだけ積極的に発言し、行動することができるかです。グループの人数が多く、全体が盛り上がっていると自分が発言しなくても時間が過ぎていってしまいます。しかし、限られた時間の中で自分から発言し、議論を盛り上げる積極性は、あなたの仕事への姿勢を見せるためにも大切なのです。
ポイント③リーダーシップ
採用担当者が見るポイントの三つめが、リーダーシップです。初対面の相手とグループディスカッションを行う場合、誰が議論を始めるために口火を切り、リーダーシップを取れるのかは大きな注目ポイントとなります。グループディスカッションをよいものにするために自分から動くというリーダーシップを見せることは、採用担当者に対する大きなアピールになります。
ポイント④協調性
採用担当者が見る四つ目のポイントが協調性です。グループディスカッションは議論を行いますが、言い争う場ではありません。お互いの意見をすり合わせ、相手の意見を聞くことでよりよい結論を出すことが目的です。違う人の意見を聞こうとする協調性を持つことはとても大切です。
ポイント⑤他者への配慮
採用担当者が見る最後のポイントが他者への配慮です。自分の意見を通そうと、相手に攻撃的になってはいけません。相手を言い負かそうとする姿は積極的ではなく、攻撃的だと取られて逆効果になってしまいます。反対意見を言う時には、相手への配慮を見せることが大切です。
グループディスカッションの主な進め方
グループディスカッションはどのように進められるものなのでしょうか。グループディスカッションの一般的な進行についてチェックしておきましょう。
自己紹介
まず初めに行うのがグループ内での自己紹介です。全員初対面で議論を行うので、大学名と名前を伝え合います。名札が用意されていない場合は、メモを取っておきましょう。また、この時点で役割分担を行います。リーダー、書記、タイムキーパーは必ず決めておきましょう。
課題設定
決められた課題をグループ全員で確認します。企業側から与えられた課題をさらに掘り下げて、グループ内で定義を共有することでより議論がしやすくなります。例えばテーマが「女性に好かれる商品の条件」という場合、対象となる女性の年齢層、子持ちのママか独身女性向けなのかなどの細かい設定を共有しておくことで、次の議論が行いやすくなるでしょう。
検討・討論
設定した課題について検討・討論を行います。よりよい結論を出せるよう、グループ全員で積極的に意見を出し合いましょう。
結論を出す
あらかじめ決められた時間がきたら、出された意見をもとにグループ全員の結論を出します。時間をオーバーしないよう、ある程度の時間が過ぎたらまとめに入るようにしておきましょう。
発表
発表がある場合は、グループごとに出した結論を発表します。発表はあらかじめ発表者を決めておき、スムーズにグループの結論を他のグループに発表しましょう。複数人で発表する場合は、誰がどこを話すのかも打ち合わせしておきましょう。
グループディスカッションのテーマ例
グループディスカッションではどのようなテーマが出されるのでしょうか?グループディスカッションのテーマ例をいくつか紹介していきます。
自由討論型テーマ
与えられたテーマについて、自由に話し合うテーマです。グループ全員でさまざまな意見を出し合っていきます。以下はテーマの一例になります。ぜひ参考にしてください。
- 理想的な企業とは?
- 一億総活躍社会ってどんな社会?
- よい生き方とは?
- 尊敬される人になるには?
- モチベーションを上げるにはどうすればいいか?
- ディベート型テーマ
ディベート型テーマは、賛成派と反対派の二手に分かれて意見を述べ合う形のテーマです。賛成と反対どちらの意見を述べるかは選べる場合もありますが、あらかじめ決められていることもあります。以下はテーマの一例になります。ぜひ参考にしてください。
・目玉焼きにかけるのはソースか醤油か?
・動物園の動物と野生動物はどちらが幸せか?
・和食と洋食どちらがいいか?
・男と女どちらが得か?
・愛とお金はどちらが大切か?
選択型テーマ
選択型テーマとは、複数の選択肢が与えられたテーマについて議論して、ひとつの結論を選ぶというグループディスカッションです。ひとつを選ぶのではなく、順位をつける場合もあります。以下はテーマの一例になります。ぜひ参考にしてください。
- 動物園でゾウ、キリン、ライオンのどれか1頭を購入するならどれがよいか?
- 国語、算数、社会、理科の四教科のうち一番重要なものはどれか
- 桃太郎でイヌ、サル、キジのどの動物が一番貢献したか
- お金持ち、顔がよい、性格が良い、結婚相手に求める条件の優先順位
- 大阪、名古屋、福岡のうち東京に代わる日本の首都にふさわしいのはどれ
課題解決型テーマ
問題が与えられ、それを解決するにはどうすればいいのかをディスカッションして結論を出すテーマです。簡単な資料が与えられた上でディスカッションを行う場合もあります。以下はテーマの一例になります。ぜひ参考にしてください。
- レストランの売上を上げるにはどうすればいいか?
- 少子化を解決するにはどうすればよいか?
- 日本のオリンピックのメダル数を増やすにはどうすればいいか?
- 高齢化社会を解決するにはどうすればいいか?
- 連休の渋滞を解消するにはどうすればいいか?
グループディスカッションの注意点
グループディスカッションを行う時、どんな点に注意すればよいのでしょうか。採用担当者に好印象を与えるために気を付けておきたい注意点をご紹介します。
姿勢や取り組み方に気を付ける
グループディスカッションの際、どんな姿勢で取り組むのかという点は採用担当者が細かくチェックしているものです。積極的にディスカッションに参加する姿勢を見せることはとても大切です。黙っていてはやる気がないとみなされてしまうこともあるため、きちんと自分から議論に参加しなくてはなりません。しかし、自分ばかり話す、反対意見を持つ人に攻撃的になることはNGです。話し合いの雰囲気を大切にして、相手の意見をきちんと聞くこともグループディスカッションでは大切なのです。
クラッシャーへの対応
一人でしゃべり続けてしまう、反対意見に攻撃的になるなどの行動をとるのがクラッシャーです。クラッシャーがいると、有意義なディスカッションを行うことができないため、グループ全体の評価が下がります。クラッシャーをそのままにしておくことはグループ全体の評価に関わりますから、放置してはいけません。クラッシャーがいたら、クラッシャー以外に話を振るなどすると、スムーズに話が進むことがあります。
まとめ
グループディスカッションは、面接とは違い、自分の話すタイミングや意見をまとめることなど難しいポイントがあります。しかし採用担当者が何を見ているのかを把握しておけば、どのような行動をとればいいのかわかります。グループディスカッションの流れや注意点を頭に入れて、採用につながるようにしましょう。